第1章 リオール
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赤い指輪 5
“賢者の石”はーー人の心を狂わせる
エドワードは、コーネロの思い上がりに顔を歪めた。
「カン違いも、そこまでいくと笑えねーぜ。石がなきゃ何も出来ねえ、どサンピンが!!アンタの野望ごと、打ち砕いてやる!!」
そのエドワードを狙いすましたように、石像が間合いを詰める。
アルフォンスは、立ち尽くしているマリーゴールドを振り返った。
「マリィ!早く逃げて!」
「でも!」
アルフォンスを見上げ、躊躇う。
「いくら錬金術が使えても、あれが相手じゃかえって邪魔だ!離れてろ!!」
背中を向けたまま、エドワードは叫ぶ。その言葉に、涙が浮かんだ。
「ーー!」
それを聞いたアルフォンスは、兄を咎める。
「兄さん!そんな言い方しなくても!!」
その時、エドワードの言う“あれ”が、太陽のついたロッドを、振りかぶった。
「っ!避けろ!」
機械鎧の右手で頭上を庇いつつ、2人に叫ぶ。
「きゃあっ!」
「マリィ!」
悲鳴を上げるマリーゴールドを、アルフォンスは抱きしめるように庇う。
ガキッ!!
整えられた石畳に、ロッドの先の太陽が突き刺さる。
「アル、私、邪魔にならない所にいるから。気をつけて。エドもね」
「おうっ!」
エドワードは彼女を一瞥するが、すぐに前を向いた。
石像が、突き刺さったロッドに手こずっている隙に、マリーゴールドはアルフォンスの腕からすり抜けた。
走りながら、身を隠す場所を探す。
すると、舞台に上がる階段横に、隙間を見つけた。
「あそこなら」
石像が通れない幅だ。その隙間に、身を潜めた。
パンッ!!
両手を合わせると、石畳に手をついた。
その手を引き上げると、巨大な石のハンマーが錬成された。
エドワードは、それを肩に担ぎ上げる。
「全く、素直じゃないんだから」
マリーゴールドへの態度を皮肉る。
「うるせえ。アル!離れろ!」
「へっ?うわあぁ!!」
背後にいたアルフォンスは、エドワードがハンマーを振り上げるのを見て、思わず声を上げた。
「どぉりゃああああっっ!!」
掛け声と共に、ハンマーを振り下ろした。
自分の身体より遥かに大きいハンマーで、次々と石像を破壊していく。
アルフォンスも、体当たりでエドワードを援護した。
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“賢者の石”はーー人の心を狂わせる
エドワードは、コーネロの思い上がりに顔を歪めた。
「カン違いも、そこまでいくと笑えねーぜ。石がなきゃ何も出来ねえ、どサンピンが!!アンタの野望ごと、打ち砕いてやる!!」
そのエドワードを狙いすましたように、石像が間合いを詰める。
アルフォンスは、立ち尽くしているマリーゴールドを振り返った。
「マリィ!早く逃げて!」
「でも!」
アルフォンスを見上げ、躊躇う。
「いくら錬金術が使えても、あれが相手じゃかえって邪魔だ!離れてろ!!」
背中を向けたまま、エドワードは叫ぶ。その言葉に、涙が浮かんだ。
「ーー!」
それを聞いたアルフォンスは、兄を咎める。
「兄さん!そんな言い方しなくても!!」
その時、エドワードの言う“あれ”が、太陽のついたロッドを、振りかぶった。
「っ!避けろ!」
機械鎧の右手で頭上を庇いつつ、2人に叫ぶ。
「きゃあっ!」
「マリィ!」
悲鳴を上げるマリーゴールドを、アルフォンスは抱きしめるように庇う。
ガキッ!!
整えられた石畳に、ロッドの先の太陽が突き刺さる。
「アル、私、邪魔にならない所にいるから。気をつけて。エドもね」
「おうっ!」
エドワードは彼女を一瞥するが、すぐに前を向いた。
石像が、突き刺さったロッドに手こずっている隙に、マリーゴールドはアルフォンスの腕からすり抜けた。
走りながら、身を隠す場所を探す。
すると、舞台に上がる階段横に、隙間を見つけた。
「あそこなら」
石像が通れない幅だ。その隙間に、身を潜めた。
パンッ!!
両手を合わせると、石畳に手をついた。
その手を引き上げると、巨大な石のハンマーが錬成された。
エドワードは、それを肩に担ぎ上げる。
「全く、素直じゃないんだから」
マリーゴールドへの態度を皮肉る。
「うるせえ。アル!離れろ!」
「へっ?うわあぁ!!」
背後にいたアルフォンスは、エドワードがハンマーを振り上げるのを見て、思わず声を上げた。
「どぉりゃああああっっ!!」
掛け声と共に、ハンマーを振り下ろした。
自分の身体より遥かに大きいハンマーで、次々と石像を破壊していく。
アルフォンスも、体当たりでエドワードを援護した。
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