第1章 リオール
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赤い指輪 3
「これは一体、なにーー」
エドワードの声に、ハッとする。
「えっ!?」
「消えた!?」
顔を上げたエドワードとアルフォンスの前に、女の姿はなかった。
ーーお願い、とめて
あの人をーー
通路に、声が響いた。悲しい音色だった。
「なんだ、今のは・・」
突然の出来事に、エドワードは狐に摘まれた顔をした。
「夢でも、幻覚でもないよね・・」
「あぁ・・現実だっていう、確かな証拠がここにある」
機械鎧の掌に残った、赤い指輪。
「キレイなひとだったね」
どこか、夢見心地にアルフォンスは呟いた。
「マリィ、あの人を知ってんのか?」
エドワードは、ボーとしているマリーゴールドを見る。
「えっ!?し、知らないよ!」
慌てて否定する。
だが、さっき頭の中に浮かんだ映像に、彼女が居たような気がする。
しかし、時折浮かぶその声や映像が、夢なのか現実なのかーーそれさえ、わからない。
知らないとしか、マリーゴールドには答えようがなかった。
「そうか?マリィのこと、じっと見てた気がーー」
「それより兄さん。もしかしてそれが、コーネロさんの“賢者の石”の指輪ーーなんてことは?」
アルフォンスは、掌の指輪を凝視する。人を惑わす、赤い光。
「いや、それは違うな。それらしい力を、感じられない」
「そうだよね、そんなわけないか」
そう、都合良くいくわけないと、自分の考えに少し呆れる。
「けど、これもただの指輪じゃなさそうだ。ほら、宝石の中に、錬成陣みたいな模様が見えるだろ?」
「えっ!どこどこ?」
3人は、顔を突き合わせた。
「大佐あたりなら、なんかしってっかな」
「大佐?」
指輪に気をとられていたエドワードは、真近に聞こえてきたマリーゴールドの声に、ドキリとする。
彼女の顔が、すぐ隣にあった。
翡翠のような瞳。
薄紅色に染まった、艶やかな頬。赤い唇。
思わず、生唾を飲み込んだ。
「何の錬成陣だろ?ーーって、兄さん!!教主さんを追いかけないと!!」
マリーゴールドに魅とれていたエドワードは、我に返る。
「いけねっ!!取りあえず、この指輪のことは後回しだ!!行くぞ!アル!マリィ!」
「「うん!」」
.
「これは一体、なにーー」
エドワードの声に、ハッとする。
「えっ!?」
「消えた!?」
顔を上げたエドワードとアルフォンスの前に、女の姿はなかった。
ーーお願い、とめて
あの人をーー
通路に、声が響いた。悲しい音色だった。
「なんだ、今のは・・」
突然の出来事に、エドワードは狐に摘まれた顔をした。
「夢でも、幻覚でもないよね・・」
「あぁ・・現実だっていう、確かな証拠がここにある」
機械鎧の掌に残った、赤い指輪。
「キレイなひとだったね」
どこか、夢見心地にアルフォンスは呟いた。
「マリィ、あの人を知ってんのか?」
エドワードは、ボーとしているマリーゴールドを見る。
「えっ!?し、知らないよ!」
慌てて否定する。
だが、さっき頭の中に浮かんだ映像に、彼女が居たような気がする。
しかし、時折浮かぶその声や映像が、夢なのか現実なのかーーそれさえ、わからない。
知らないとしか、マリーゴールドには答えようがなかった。
「そうか?マリィのこと、じっと見てた気がーー」
「それより兄さん。もしかしてそれが、コーネロさんの“賢者の石”の指輪ーーなんてことは?」
アルフォンスは、掌の指輪を凝視する。人を惑わす、赤い光。
「いや、それは違うな。それらしい力を、感じられない」
「そうだよね、そんなわけないか」
そう、都合良くいくわけないと、自分の考えに少し呆れる。
「けど、これもただの指輪じゃなさそうだ。ほら、宝石の中に、錬成陣みたいな模様が見えるだろ?」
「えっ!どこどこ?」
3人は、顔を突き合わせた。
「大佐あたりなら、なんかしってっかな」
「大佐?」
指輪に気をとられていたエドワードは、真近に聞こえてきたマリーゴールドの声に、ドキリとする。
彼女の顔が、すぐ隣にあった。
翡翠のような瞳。
薄紅色に染まった、艶やかな頬。赤い唇。
思わず、生唾を飲み込んだ。
「何の錬成陣だろ?ーーって、兄さん!!教主さんを追いかけないと!!」
マリーゴールドに魅とれていたエドワードは、我に返る。
「いけねっ!!取りあえず、この指輪のことは後回しだ!!行くぞ!アル!マリィ!」
「「うん!」」
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