第1章 リオール
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赤い指輪 1
「あの小僧~~!!目に物見せてやるーー!!」
霊安所の隠し通路は、複雑に入り組んでいた。
一度通った聖堂の2階へ戻ってしまったり、袋小路になっていた。
「アル、見て」
マリーゴールドが、通路の先を指差した。
「だぁ~~!!何だよ、この通路~」
先に飛び出したエドワードは、両手で頭を抱えて立ち往生していた。2人は駆け寄る。
「兄さん!」
「エド!」
「アル!マリィ!」
エドワードの顔には、助かったと書いてある。
「俺1人で、良かったのによ」
「迷ってたくせに」
強がる兄に、弟の冷ややかな声が響いた。
その様子を、マリーゴールドはクスクス笑って見ている。
「だけど、コーネロさんもずい分勝手ね」
ん?と、2人はマリィを見る。
「自分だって、ロゼに“人体錬成”って、エサをちらつかせといて。エラそうに、エドとアルを責めるなんて」
自分たちの為に怒る彼女に、2人は顔を見合わせて笑う。
「まあ、それも含めて、とっちめてやるさ」
「兄さん、コーネロさんは?」
アルフォンスの問いに、エドワードはバツが悪そうに、横を向いた。
「あ~、コーネロの野郎、逃げ足が早くてよ~。その~なんだ」
「見失ったのね」
マリーゴールドの冷たいひと言に、言葉を失う。
「・・・はい」
エドワードは、肩を落としてうなだれた。
「後先考えずに、突っ走るから」
「・・わりい」
兄の面目、丸つぶれである。
「兄さん、今どっちから来たの?」
「あ?こっちだ」
エドワードは、後ろの通路を指差す。
「じゃあ、後はそっちだね。行ってみよう」
アルフォンスは、横へのびている通路へ歩き出す。
「マリィ、遅れんなよ!」
エドワードが振り返ると、マリーゴールドは、ニコッと笑った。
「大丈夫よ、足には自信あるから」
身なりや仕草は、お嬢さまっぽいのに
案外、じゃじゃ馬なんだなーー
エドワードは、走りながら思った。
.
「あの小僧~~!!目に物見せてやるーー!!」
霊安所の隠し通路は、複雑に入り組んでいた。
一度通った聖堂の2階へ戻ってしまったり、袋小路になっていた。
「アル、見て」
マリーゴールドが、通路の先を指差した。
「だぁ~~!!何だよ、この通路~」
先に飛び出したエドワードは、両手で頭を抱えて立ち往生していた。2人は駆け寄る。
「兄さん!」
「エド!」
「アル!マリィ!」
エドワードの顔には、助かったと書いてある。
「俺1人で、良かったのによ」
「迷ってたくせに」
強がる兄に、弟の冷ややかな声が響いた。
その様子を、マリーゴールドはクスクス笑って見ている。
「だけど、コーネロさんもずい分勝手ね」
ん?と、2人はマリィを見る。
「自分だって、ロゼに“人体錬成”って、エサをちらつかせといて。エラそうに、エドとアルを責めるなんて」
自分たちの為に怒る彼女に、2人は顔を見合わせて笑う。
「まあ、それも含めて、とっちめてやるさ」
「兄さん、コーネロさんは?」
アルフォンスの問いに、エドワードはバツが悪そうに、横を向いた。
「あ~、コーネロの野郎、逃げ足が早くてよ~。その~なんだ」
「見失ったのね」
マリーゴールドの冷たいひと言に、言葉を失う。
「・・・はい」
エドワードは、肩を落としてうなだれた。
「後先考えずに、突っ走るから」
「・・わりい」
兄の面目、丸つぶれである。
「兄さん、今どっちから来たの?」
「あ?こっちだ」
エドワードは、後ろの通路を指差す。
「じゃあ、後はそっちだね。行ってみよう」
アルフォンスは、横へのびている通路へ歩き出す。
「マリィ、遅れんなよ!」
エドワードが振り返ると、マリーゴールドは、ニコッと笑った。
「大丈夫よ、足には自信あるから」
身なりや仕草は、お嬢さまっぽいのに
案外、じゃじゃ馬なんだなーー
エドワードは、走りながら思った。
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