第1章 リオール
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3人の咎人 4
「私・・さっきの話、まだ信じられない。そうまでしないと、錬成出来ないなんてーー」
アルフォンスは、ロゼを見つめる。
「錬金術の基本は、“等価交換”なんだ。何かを得たいのなら、それなりの代価を払わなければならない」
『じゃあ、命を代価にすれば、人体錬成が出来るの?ーーー』
『う~ん・・やったことないし・・それに、人体錬成はねーー』
また、声が聞こえた。
「それなら!そこまでの犠牲を払ったのなら、ちゃんと!」
諦め切れないロゼは、尚も喰い下がる。
「ボクたちは、もう一度、優しい母さんの笑顔が見たいだけだっんだ」
悲しい声が、鎧の中で響く。
「でも、錬成は失敗だった。ボクたちが造り出した母さんは・・人の形をしていなかった」
「ーー!」
あれだけの技術があるのに?
信じられないと、アルフォンスを見る。
「人体錬成は諦めたけど、兄さんはボクの身体を、元に戻そうとしてくれている。ボクだって、兄さんを元に戻したい。
でも、それですら報いを受けて、命を落とすかもしれない」
「・・・」
ロゼは沈黙した。
「ボクたちが選んだのは、そういう業の道だ。だからロゼ、君はこっちに来ちゃいけない」
アルフォンスは、マリーゴールドを見下ろし、そっと手を引いた。
「マリィ、行こう」
「えっ!?あ、うん」
マリーゴールドは、再度聴こえて来た声を、思い出していた。
誰? 誰?
とても懐かしくて 優しい声
独り残されたロゼは、ポツリと呟いた。
「『奇跡の業』でも『錬金術』でも・・本当は、どちらでもいいのよ。あの人が、生き返ってくれたら・・それでーー」
このつらい現実から、逃げられるなら
それでーー
.
「私・・さっきの話、まだ信じられない。そうまでしないと、錬成出来ないなんてーー」
アルフォンスは、ロゼを見つめる。
「錬金術の基本は、“等価交換”なんだ。何かを得たいのなら、それなりの代価を払わなければならない」
『じゃあ、命を代価にすれば、人体錬成が出来るの?ーーー』
『う~ん・・やったことないし・・それに、人体錬成はねーー』
また、声が聞こえた。
「それなら!そこまでの犠牲を払ったのなら、ちゃんと!」
諦め切れないロゼは、尚も喰い下がる。
「ボクたちは、もう一度、優しい母さんの笑顔が見たいだけだっんだ」
悲しい声が、鎧の中で響く。
「でも、錬成は失敗だった。ボクたちが造り出した母さんは・・人の形をしていなかった」
「ーー!」
あれだけの技術があるのに?
信じられないと、アルフォンスを見る。
「人体錬成は諦めたけど、兄さんはボクの身体を、元に戻そうとしてくれている。ボクだって、兄さんを元に戻したい。
でも、それですら報いを受けて、命を落とすかもしれない」
「・・・」
ロゼは沈黙した。
「ボクたちが選んだのは、そういう業の道だ。だからロゼ、君はこっちに来ちゃいけない」
アルフォンスは、マリーゴールドを見下ろし、そっと手を引いた。
「マリィ、行こう」
「えっ!?あ、うん」
マリーゴールドは、再度聴こえて来た声を、思い出していた。
誰? 誰?
とても懐かしくて 優しい声
独り残されたロゼは、ポツリと呟いた。
「『奇跡の業』でも『錬金術』でも・・本当は、どちらでもいいのよ。あの人が、生き返ってくれたら・・それでーー」
このつらい現実から、逃げられるなら
それでーー
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