第1章 リオール
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3人の咎人 3
その様子を見ていたコーネロは、怒りに震える。
「私の合成獣に勝る力だとお?小賢いガキめがあっ!!」
捨て科白を残し、杖をつきながら階段を昇っていく。
どうやら階段の奥に、隠し通路があるようだ。
「のあっ!あの野郎ー逃げやがって!!待・ち・や・が・れ・コラー!!」
「に、兄さん!ちょっとーー!!」
血相を変えて追い掛けるエドワードを、慌てて呼んだ。
その声が聞こえないのか、エドワードもコーネロを追って、階段の奥へ消えた。
「アル」
マリーゴールドが、柱の影から出てくる。
「マリィ、ケガはない?」
「うん、大丈夫。アルこそ、ケガは?」
「平気。こういう時、鎧の体は便利だよね」
2人は歩み寄ると、互いの無事を確認しあった。
「ごめんなさい、足手まといになって。無理言って着いて来たのに・・結局、何の役にも立たなかった」
すまなそうに、マリーゴールドは俯く。
「そんなことないよ、マリィ」
「アル・・」
アルフォンスを見上げる。
「だから、鎧がカラッポだったんだね・・」
2人の負った罰が、彼女にもわかった。
「うん・・驚いた?」
「ううん。私も、お父さんが死んだ時ーーそう思った。でも、私にはそのための錬成陣を考える知識も、力もなかった」
マリーゴールドは、自分の力の無さに、悲し気に微笑んだ。
「それで・・よかったんだよ。マリィ」
慰めるアルフォンスに、マリーゴールドはニッと笑う。
「エドの機械鎧には、気づいてたよ」
「えっ!いつ?」
「エドに、抱きついた時」
それを聞いたアルフォンスは、しばし固まる。
「ふ、ふ~ん・・」
鎧からあるはずのない汗が、何故かタラリと流れた。
「アル、エドを追いかけよう」
引っ張るように、アルフォンスの手を握った。
「あ!そうだった!」
温もりを感じない、鉄の甲冑を残念に思いながら、アルフォンスも走り出す。
その2人を、ロゼが呼び止める。
「待って!」
手を繋いだまま、2人は振り返った。
「ロゼ・・」
.
その様子を見ていたコーネロは、怒りに震える。
「私の合成獣に勝る力だとお?小賢いガキめがあっ!!」
捨て科白を残し、杖をつきながら階段を昇っていく。
どうやら階段の奥に、隠し通路があるようだ。
「のあっ!あの野郎ー逃げやがって!!待・ち・や・が・れ・コラー!!」
「に、兄さん!ちょっとーー!!」
血相を変えて追い掛けるエドワードを、慌てて呼んだ。
その声が聞こえないのか、エドワードもコーネロを追って、階段の奥へ消えた。
「アル」
マリーゴールドが、柱の影から出てくる。
「マリィ、ケガはない?」
「うん、大丈夫。アルこそ、ケガは?」
「平気。こういう時、鎧の体は便利だよね」
2人は歩み寄ると、互いの無事を確認しあった。
「ごめんなさい、足手まといになって。無理言って着いて来たのに・・結局、何の役にも立たなかった」
すまなそうに、マリーゴールドは俯く。
「そんなことないよ、マリィ」
「アル・・」
アルフォンスを見上げる。
「だから、鎧がカラッポだったんだね・・」
2人の負った罰が、彼女にもわかった。
「うん・・驚いた?」
「ううん。私も、お父さんが死んだ時ーーそう思った。でも、私にはそのための錬成陣を考える知識も、力もなかった」
マリーゴールドは、自分の力の無さに、悲し気に微笑んだ。
「それで・・よかったんだよ。マリィ」
慰めるアルフォンスに、マリーゴールドはニッと笑う。
「エドの機械鎧には、気づいてたよ」
「えっ!いつ?」
「エドに、抱きついた時」
それを聞いたアルフォンスは、しばし固まる。
「ふ、ふ~ん・・」
鎧からあるはずのない汗が、何故かタラリと流れた。
「アル、エドを追いかけよう」
引っ張るように、アルフォンスの手を握った。
「あ!そうだった!」
温もりを感じない、鉄の甲冑を残念に思いながら、アルフォンスも走り出す。
その2人を、ロゼが呼び止める。
「待って!」
手を繋いだまま、2人は振り返った。
「ロゼ・・」
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