第1章 リオール
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赤い石を捜す少女 5
突然聞こえて来た、聞き覚えのある声に、コーネロは辺りを見渡す。
アルフォンスは膝をつくと、鎧を固定してある金具を外した。
「なっーーロゼ!?」
鎧の腹の中から、ロゼが姿を現した。
礼拝堂で教徒たちを倒した後、アルフォンスのからっぽの鎧の中に、隠れていたのだ。
「こ、これはいったい!?」
鎧から出ると、狼狽するコーネロを見上げた。
「奇跡の業はーー神の力は、私の願いを叶えてはくれないのですか!?あの人を、甦らせてはくれないのですか!?」
ロゼの願いを、コーネロは嘲笑う。
「ふっ、確かに、神の代理人と云うのは嘘だ。だがな、この石があればーー
お前の恋人を甦らせることは、可能かもしれんぞ」
いい終わると、口角を上げる。
「ーーー!!」
長い髪が揺れた。
「ロゼ!聞いちゃダメだ!!」
ロゼの背中に、アルフォンスは叫んだ。
死んだ人間は、甦えらないんだ。
どんな『奇跡』も、決して起こり得ない
ボクたちは、誰よりもそれを知っているーー
「ロゼ。いい子だから、此方においで。
お前の願いを叶えられるのはーー私だけだ。さあーー!!」
事故で死んでしまったあの人ーー
ずっとずっと 一緒にいる筈だった
私の全てだったあの人
教主様は、あの人を甦らせると言った。
それが、今の私の、生きる希望なの
その希望が消えるなんてーー
ロゼは、コーネロの元へ足を踏み出した。
「ロゼ・・」
「みんな、ごめんなさい。私には、これしかーーこれにすがるしかないのよ!」
コーネロの隣で、ロゼは言った。
「くっくっくっ、いい子だ。本当に」
満足気に、笑う。
「さて、我が教団を脅かす異教徒は、速やかに粛清するとしよう」
.
突然聞こえて来た、聞き覚えのある声に、コーネロは辺りを見渡す。
アルフォンスは膝をつくと、鎧を固定してある金具を外した。
「なっーーロゼ!?」
鎧の腹の中から、ロゼが姿を現した。
礼拝堂で教徒たちを倒した後、アルフォンスのからっぽの鎧の中に、隠れていたのだ。
「こ、これはいったい!?」
鎧から出ると、狼狽するコーネロを見上げた。
「奇跡の業はーー神の力は、私の願いを叶えてはくれないのですか!?あの人を、甦らせてはくれないのですか!?」
ロゼの願いを、コーネロは嘲笑う。
「ふっ、確かに、神の代理人と云うのは嘘だ。だがな、この石があればーー
お前の恋人を甦らせることは、可能かもしれんぞ」
いい終わると、口角を上げる。
「ーーー!!」
長い髪が揺れた。
「ロゼ!聞いちゃダメだ!!」
ロゼの背中に、アルフォンスは叫んだ。
死んだ人間は、甦えらないんだ。
どんな『奇跡』も、決して起こり得ない
ボクたちは、誰よりもそれを知っているーー
「ロゼ。いい子だから、此方においで。
お前の願いを叶えられるのはーー私だけだ。さあーー!!」
事故で死んでしまったあの人ーー
ずっとずっと 一緒にいる筈だった
私の全てだったあの人
教主様は、あの人を甦らせると言った。
それが、今の私の、生きる希望なの
その希望が消えるなんてーー
ロゼは、コーネロの元へ足を踏み出した。
「ロゼ・・」
「みんな、ごめんなさい。私には、これしかーーこれにすがるしかないのよ!」
コーネロの隣で、ロゼは言った。
「くっくっくっ、いい子だ。本当に」
満足気に、笑う。
「さて、我が教団を脅かす異教徒は、速やかに粛清するとしよう」
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