第1章 リオール
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赤い石を捜す少女 4
扉の向こうは、霊安所だった。
中はかなり広く、部屋の両脇には、空の櫃が並んでいる。
壁に沿って造られた階段の踊り場に、コーネロは立っていた。
コーネロの肩には、『奇跡の業』で甦った小鳥が留まっている。
そして指には、赤い石が光っていた。
「神聖なる、我が教会へようこそ。国家錬金術師殿が、何のご用ですかな?教義を受けに来たのかね?」
見下した笑みを浮かべ、慇懃無礼に尋ねてくる。
「ペテン教主の、説法聞いてるヒマはねーんだよ!!」
コーネロの態度に、ムッとしてエドワードは答える。
(お行儀よくって言ったのに・・)
やっぱり・・と、アルフォンスは、心の中でうなだれた。
「アンタのその指輪。『賢者の石』なんだろ?単刀直入に言う。その石をーー」
「その石を頂戴っ!!」
「そう、その石をちょうだ・・」
「「マリィ!?」
マリーゴールドの発言に、2人は目を見張った。
「おまっ!何言ってーー」
「マリィ!どういうこと!?」
矢継ぎ早に問いただすが、マリーゴールドはコーネロを凝視している。
コーネロは、渋い笑みを浮かべる。
「くっーー!!さすが国家錬金術師。全てお見通しと云うわけか。左様!幻の術法増幅器は、我が手中なり!!」
あっさり認めたコーネロに、エドワードは怒鳴った。
「って、マリィは国家錬金術師じゃねえ!!」
「兄さん!今はそんなこと言ってる場合じゃ!」
アルフォンスの指摘に、エドワードは我に返る。
「あ、そうか。とにかくだなあ!街の人間に、ペテンのことは黙っといてやる!素直にーー」
「賢者の石を渡して!!」
「マリィ!俺のセリフだろーー!?」
2人の要求に、笑みが浮かぶ。
「ぶわーーはっはっは!!笑止!!奴らは、私の忠実な下僕 よ!
キサマがいくら騒いでも、耳も貸すまい!!」
勝ち誇った顔のコーネロに、3人は言葉を失う。
エドワードは、盛大にため息をついた。
「やれやれ。あんたを信じてる人たちも、可哀相なことだ」
そういう割には、同情している様に見えない。
「奇跡の業が、錬金術と気づかぬ信者どもに、同情など不要!あやつらなど、戦の為の駒に過ぎん!
馬鹿信者どもは、騙され切っておるからなぁ!!」
「教主様!今、仰ったことは、本当ですか!?」
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扉の向こうは、霊安所だった。
中はかなり広く、部屋の両脇には、空の櫃が並んでいる。
壁に沿って造られた階段の踊り場に、コーネロは立っていた。
コーネロの肩には、『奇跡の業』で甦った小鳥が留まっている。
そして指には、赤い石が光っていた。
「神聖なる、我が教会へようこそ。国家錬金術師殿が、何のご用ですかな?教義を受けに来たのかね?」
見下した笑みを浮かべ、慇懃無礼に尋ねてくる。
「ペテン教主の、説法聞いてるヒマはねーんだよ!!」
コーネロの態度に、ムッとしてエドワードは答える。
(お行儀よくって言ったのに・・)
やっぱり・・と、アルフォンスは、心の中でうなだれた。
「アンタのその指輪。『賢者の石』なんだろ?単刀直入に言う。その石をーー」
「その石を頂戴っ!!」
「そう、その石をちょうだ・・」
「「マリィ!?」
マリーゴールドの発言に、2人は目を見張った。
「おまっ!何言ってーー」
「マリィ!どういうこと!?」
矢継ぎ早に問いただすが、マリーゴールドはコーネロを凝視している。
コーネロは、渋い笑みを浮かべる。
「くっーー!!さすが国家錬金術師。全てお見通しと云うわけか。左様!幻の術法増幅器は、我が手中なり!!」
あっさり認めたコーネロに、エドワードは怒鳴った。
「って、マリィは国家錬金術師じゃねえ!!」
「兄さん!今はそんなこと言ってる場合じゃ!」
アルフォンスの指摘に、エドワードは我に返る。
「あ、そうか。とにかくだなあ!街の人間に、ペテンのことは黙っといてやる!素直にーー」
「賢者の石を渡して!!」
「マリィ!俺のセリフだろーー!?」
2人の要求に、笑みが浮かぶ。
「ぶわーーはっはっは!!笑止!!奴らは、私の忠実な
キサマがいくら騒いでも、耳も貸すまい!!」
勝ち誇った顔のコーネロに、3人は言葉を失う。
エドワードは、盛大にため息をついた。
「やれやれ。あんたを信じてる人たちも、可哀相なことだ」
そういう割には、同情している様に見えない。
「奇跡の業が、錬金術と気づかぬ信者どもに、同情など不要!あやつらなど、戦の為の駒に過ぎん!
馬鹿信者どもは、騙され切っておるからなぁ!!」
「教主様!今、仰ったことは、本当ですか!?」
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