第1章 リオール
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
赤い石を捜す少女 3
エドワードは、探るようにマリーゴールドを見る。
「賢者の石・・知ってんのか?」
彼女は、ゆっくりと唇を開いた。
「赤き錬成薬 ーー永遠の命をも可能にする、究極の物質。生命の秘薬。
勿論、直接見たことはないけど。錬金術師なら、欲しいと願っても不思議じゃない」
2人は、賢者の石を語るマリーゴールドを、黙って見つめる。
彼女の最後の言葉は、明らかに2人に向けられていていた。
その2人を、マリーゴールドも見つめ返した。
「アルの身体のことと、関係あるの?」
2人の沈黙の意味が解らず、疑問を投げかける。
エドワードは、彼女の碧色の瞳から目を逸らした。
「ーーその話しは後だ。今は、コーネロの方が先だ。行くぞ」
「マリィ、行こう」
アルフォンスも促す。
「うん・・」
話をはぐらかす2人に、釈然としないまま頷いた。
とりあえず進むと、通路の突き当たりに扉が見えた。
エドワードは立ち止まる。
「ロゼの言ってた、教主様がいる部屋はここだな」
その部屋の扉には、仰々しく太陽がレリーフされていた。アルフォンスは頷く。
「うん」
「さてとーーいよいよ教主様と、ご対面といきますか!!」
どこか面白がっている兄を、諭すように意見する。
「行儀よくしてよ、兄さん。まずは、相手の出方をーー」
扉に手を掛けたエドワードは、振り返るとニヤリと笑う。
「わかってるって。仮にも、教主様の御前だ」
「お行儀よくしますわ」
マリーゴールドが、淑女のようにお辞儀をする。
仕草が様になっていた。
アルフォンスは、益々不安になった。
弟の不安をよそに、エドワードは扉を開ける。
「よし、行くぞ!!」
2人は後に続いた。
.
エドワードは、探るようにマリーゴールドを見る。
「賢者の石・・知ってんのか?」
彼女は、ゆっくりと唇を開いた。
「赤き
勿論、直接見たことはないけど。錬金術師なら、欲しいと願っても不思議じゃない」
2人は、賢者の石を語るマリーゴールドを、黙って見つめる。
彼女の最後の言葉は、明らかに2人に向けられていていた。
その2人を、マリーゴールドも見つめ返した。
「アルの身体のことと、関係あるの?」
2人の沈黙の意味が解らず、疑問を投げかける。
エドワードは、彼女の碧色の瞳から目を逸らした。
「ーーその話しは後だ。今は、コーネロの方が先だ。行くぞ」
「マリィ、行こう」
アルフォンスも促す。
「うん・・」
話をはぐらかす2人に、釈然としないまま頷いた。
とりあえず進むと、通路の突き当たりに扉が見えた。
エドワードは立ち止まる。
「ロゼの言ってた、教主様がいる部屋はここだな」
その部屋の扉には、仰々しく太陽がレリーフされていた。アルフォンスは頷く。
「うん」
「さてとーーいよいよ教主様と、ご対面といきますか!!」
どこか面白がっている兄を、諭すように意見する。
「行儀よくしてよ、兄さん。まずは、相手の出方をーー」
扉に手を掛けたエドワードは、振り返るとニヤリと笑う。
「わかってるって。仮にも、教主様の御前だ」
「お行儀よくしますわ」
マリーゴールドが、淑女のようにお辞儀をする。
仕草が様になっていた。
アルフォンスは、益々不安になった。
弟の不安をよそに、エドワードは扉を開ける。
「よし、行くぞ!!」
2人は後に続いた。
.
