第1章 リオール
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赤い石を捜す少女2
アルフォンスは、通路に置いてある装飾品から、爆弾を錬成する。
それを確認すると、エドワードは吸引マシンを錬成した。
何故か、三白眼の顔と三つ編み付きだ。
それが作動すると、人形たちがマシンの廻りに吸い寄せられる。
見る見るうちに、マシンの足下に黒い輪が出来た。
「ーー?」
纏わりついていた人形が離れ、マリーゴールドはホッとする。
アルフォンスは、吸引マシン目掛けて爆弾を投げつけた。
ボンッと音がして、炎が上がる。
その炎に溶かされ、人形は形を無くしていく。
床に吸い込まれていく様を見ながら、アルフォンスが呟いた。
「材料がよくないから、花火みたいな爆弾になっちゃったよ」
「上出来だよ」
兄が誉めると、弟はへへへと照れ笑いをした。
「マリィ、大丈夫か?」
差し出された二度めの左手を、マリーゴールドは掴んだ。
「何だったの・・あの黒い塊」
マリーゴールドの呟きに、エドワードは考え込む。
「見たこともない生物ーーか。勿論、人間じゃない。かと言って、普通の動物でもない」
アルフォンスが、音を立てて近寄って来る。
「もしかして、これも『石』の力?」
アルフォンスは、マリーゴールドを一瞥する。
「そうだな。コーネロが石の力で、あの黒い怪物を造ったのかもしれない。趣味の悪い錬成しやがって」
忌々しく歯噛みするエドワードを見て
(趣味の悪い錬成ねえ・・)
いい勝負だと思うけど
日頃、兄の趣味の悪さを見ているアルフォンスは、心の中で呟いた。
「コーネロさんが持っていた石・・あれは、『賢者の石』よね」
マリーゴールドの言葉に、2人は、一瞬沈黙した。
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アルフォンスは、通路に置いてある装飾品から、爆弾を錬成する。
それを確認すると、エドワードは吸引マシンを錬成した。
何故か、三白眼の顔と三つ編み付きだ。
それが作動すると、人形たちがマシンの廻りに吸い寄せられる。
見る見るうちに、マシンの足下に黒い輪が出来た。
「ーー?」
纏わりついていた人形が離れ、マリーゴールドはホッとする。
アルフォンスは、吸引マシン目掛けて爆弾を投げつけた。
ボンッと音がして、炎が上がる。
その炎に溶かされ、人形は形を無くしていく。
床に吸い込まれていく様を見ながら、アルフォンスが呟いた。
「材料がよくないから、花火みたいな爆弾になっちゃったよ」
「上出来だよ」
兄が誉めると、弟はへへへと照れ笑いをした。
「マリィ、大丈夫か?」
差し出された二度めの左手を、マリーゴールドは掴んだ。
「何だったの・・あの黒い塊」
マリーゴールドの呟きに、エドワードは考え込む。
「見たこともない生物ーーか。勿論、人間じゃない。かと言って、普通の動物でもない」
アルフォンスが、音を立てて近寄って来る。
「もしかして、これも『石』の力?」
アルフォンスは、マリーゴールドを一瞥する。
「そうだな。コーネロが石の力で、あの黒い怪物を造ったのかもしれない。趣味の悪い錬成しやがって」
忌々しく歯噛みするエドワードを見て
(趣味の悪い錬成ねえ・・)
いい勝負だと思うけど
日頃、兄の趣味の悪さを見ているアルフォンスは、心の中で呟いた。
「コーネロさんが持っていた石・・あれは、『賢者の石』よね」
マリーゴールドの言葉に、2人は、一瞬沈黙した。
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