第1章 リオール
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欺瞞6
梯子を蔦って2階へ上り、移動していると、扉が回廊を遮っていた。
「コーネロさんは、この先みたいね」
マリーゴールドがそう言うと、エドワードは皮肉な笑みを浮かべた。
「教主様は、お忙し~いお方だ。お待たせしちゃ悪いだろ?急いで、お目にかかりに行こうぜ!」
エドワードは、扉を蹴り付けた。
「ちょっと待って、兄さん」
勢い良く飛び込んだ兄の、赤いコートのフードを掴んだ。
「何すんだよ!アル!」
「ほら、見てよ。侵入者に対する罠みたいだよ」
「えっ?」
アルフォンスが指差す天井には、短機関銃が設置されていた。
壁には、侵入者を知らせる警備装置。
自動で、侵入者を排除するしくみなのだろう。
「教主様には、よほど知られたくない隠し事があるみてえだな。よーし、ここはーー」
「どうするの?」
「まあ、見てろって」
両手を合わせると、エドワードは、壁の警備装置を大砲に錬成した。
マリーゴールドは、目を見張る。
その大砲に飛び乗り、砲筒を機関銃へ向ける。
エドワードが大砲を撃つと、『どおおん、どおおん』と、低い音が響いた。
それと同時に、煙りが通路に充満する。
「ゴホッ、ゴホッ・・」
咳込みながら、マリーゴールドは手で煙りを払う。
「あ・・」
煙りが消えると、短機関銃が跡形もなく吹き飛んでいた。
「行くぜ!!」
あまりの威力に、声を無くしているマリーゴールドの手を、エドワードは引っ張った。
「う、うん!」
凄い!この人たちの錬金術!教えてあげなきゃ!!
エドワードとアルフォンスの後ろを走りながら、ひとり高揚した。
ーー教える?
誰にーー?
頭の中に、急に靄がかかった。
教えてよ、マリィ
誰かが 囁いた。
.
梯子を蔦って2階へ上り、移動していると、扉が回廊を遮っていた。
「コーネロさんは、この先みたいね」
マリーゴールドがそう言うと、エドワードは皮肉な笑みを浮かべた。
「教主様は、お忙し~いお方だ。お待たせしちゃ悪いだろ?急いで、お目にかかりに行こうぜ!」
エドワードは、扉を蹴り付けた。
「ちょっと待って、兄さん」
勢い良く飛び込んだ兄の、赤いコートのフードを掴んだ。
「何すんだよ!アル!」
「ほら、見てよ。侵入者に対する罠みたいだよ」
「えっ?」
アルフォンスが指差す天井には、短機関銃が設置されていた。
壁には、侵入者を知らせる警備装置。
自動で、侵入者を排除するしくみなのだろう。
「教主様には、よほど知られたくない隠し事があるみてえだな。よーし、ここはーー」
「どうするの?」
「まあ、見てろって」
両手を合わせると、エドワードは、壁の警備装置を大砲に錬成した。
マリーゴールドは、目を見張る。
その大砲に飛び乗り、砲筒を機関銃へ向ける。
エドワードが大砲を撃つと、『どおおん、どおおん』と、低い音が響いた。
それと同時に、煙りが通路に充満する。
「ゴホッ、ゴホッ・・」
咳込みながら、マリーゴールドは手で煙りを払う。
「あ・・」
煙りが消えると、短機関銃が跡形もなく吹き飛んでいた。
「行くぜ!!」
あまりの威力に、声を無くしているマリーゴールドの手を、エドワードは引っ張った。
「う、うん!」
凄い!この人たちの錬金術!教えてあげなきゃ!!
エドワードとアルフォンスの後ろを走りながら、ひとり高揚した。
ーー教える?
誰にーー?
頭の中に、急に靄がかかった。
教えてよ、マリィ
誰かが 囁いた。
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