エピローグ
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廃墟に戻った遺跡の上から、軍用車を見送る三つの人影があった。
女がひとり。男がふたり。
「焔の大佐さん、急に動き出すから、いったい何事かと思ったらーー
なるほどね、こういう事だったんだ。あいつを倒すなんて、鋼のおチビさんも、案外やってくれるじゃない」
長い黒髪に、露出の高い服を着た少年が、さも以外だと云った顔をした。
その隣で、女が何でもない事と笑う。
「もう石は充分造られたし、ここを失ったところで、私たちの計画には何の支障もないわ」
「でもさぁ、あの大きな石は、少し残念だったよね」
「大きくても、所詮不完全品。これからの私たちには、必要ないものよ。それにあの男・・最近は私たちにも従わず、勝手なことをしていたしね」
手に負えない存在になった男は、邪魔だったらしい。
情の欠片もない言葉に、少年はヤレヤレと肩を竦める。
「始末する手間も省けたし、余計な仕事がひとつ減って助かったって感じ?」
「糸の切れた操り人形に、存在価値なんてないわ。無様よね、ジャック・クロウリー」
「ぶざま、ぶざま」
でっぷりとした腹を揺らして、もうひとりの男が言った。
「鋼の坊や。あなたはもう少しだけ生かしておいてあげる。私たちの計画。今にその身をもって知ることになるのだから」
車が小さくなると、女は身を翻した。後に続いた少年が、ふいに立ち止まる。
「そういえばーー」
「どうしたの?エンヴィ」
女は振り返った。
「セントラルの手前で起こってるあれ。ほっといていいの?」
・・
「あぁ・・あれは私たちとは何の関係もないもの。まぁ邪魔になるようだったら、いずれあの女共々、始末することになるけどね。でも、今はーーいいわ」
白い肌を彩る薄く赤い唇が、弧を描いた。
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