第11章 石の記憶
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映像が消えた後も、赤い石から目を逸らすことが出来なかった。
「ここは、あの赤い石に記憶されたものが、見える場所なんだね」
「あぁ、特に、人体錬成をした時のことが記録されてるみたいだ」
マリーゴールド の呟きに、冷静な返事をした。ここまでは、今までの事件から推察出来たからだ。
それにしても
「クロウリーとタッカーさんの家にあった赤い石・・あれは、どうやって手にーー」
エドワードが考えを巡らせかけた時ーー
ふたりを呼びよせるような赤い光が見えた。
それにひかれるように、マリーゴールドは歩き出す。
「おい、 マリィーー」
不意に離れる指を、エドワードは慌てて掴んだ。
「呼んでる」
「え?」
「あの赤い光が、私を呼んでる」
足早に歩き、石の前に立つ。すると
ーー マリィ
「ーー!!今の声は!?」
頭の中に直接響く声に、思わず狼狽える。
「ーーアニスだよ」
「アニス?」
ーー マリィ
引き留めるように、声は名を呼ぶ。 マリーゴールドは、頭を振って声を振り払う。
「アニス・・私は、見なきゃいけないんだよ」
そう言うと、石に触れた。
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