第11章 石の記憶
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次の石に触れると、クロウリーの姿が現れた。長い銀の髪を床につけ、錬成陣に膝をついている。
『ーーエルマ・・エルマ・・ガハっ!!』
吐血が、陣を赤く染めた。
『ハァハァーー私は・・絶対に諦めないーー必ず君を・・生き返らせて見せる!!』
クロウリーの姿が消えると、砂漠が写る。遠くにマントを被った二つの影。
「あ、アーレンさん」
「うん」
歩いているのは、クロウリーと若き日のアーレンだった。
2人は、シャムシッドの遺跡に辿り着くと、テントを張った。
心もとないランプの灯りの下、2人は語り合う。
『亡くした恋人を蘇らせるーーか。切ない話だな。俺でよければ、いくらでも力になるぜ』
『すまない、アーレン。私は、ゴーレムの秘術の僅かな可能性に賭けてみたい』
『で、その恋人の名はなんていうんだ?』
『エルマーー』
アーレンが見守る中、クロウリーはエルマを錬成する。
『・・・う・・んーー』
『エルマ!!』
『ク、クロウリー?どうして・・?私、確か死んだはずじゃーー』
『エルマーー!!』
起き上がったエルマを、クロウリーは抱き締める。その様子に、アーレンは涙ぐんだ。
『よかったな、クロウリー。本当によかった』
「これは、クロウリーの・・・」
「うん。あの人と、アーレンさんの記憶・・」
クロウリーの表情は、とても優しく穏やかだった。彼は本来、こういう人柄だったのだろう。
しかしーーー
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