第10章 赤きエリクシルの悪魔
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物言わぬ観客が見守る中、エドワードの鋼剣が、クロウリーの胸の赤い石を抉り取る。
今まで見たどの石よりも、大きな赤い石。
「くううううっっーー
「・・・・・」
胸を押さえ膝をつき、崩れ始める身体に、苦しげな声で問うクロウリーを、無言で見下ろす。
エドワードの顔には、勝利の喜びは微塵もない。ただ哀しい色に染まっていた。
「何故邪魔をするーーお前も同じか。アーレンとーー」
「もうやめろ。俺は・・アンタを許せねーけど、命までは奪いたくない」
「命を奪う?私の命を?フ・・・ハハハハハハーー!!!!」
エドワードの慈悲に、クロウリーは笑い出した。
「私は、死なない。死ぬわけにはいかない」
「いいかげんにしろ。このままじゃ本当にーーー」
言いかけたエドワードは、思わず後ずさる。
「くううううっっーーうううううっっ!!」
崩れていく身体を震わせながら、クロウリーは
「!?」
「うううううっっーー」
「兄さん、様子が変だよ!」
その時、天井から赤いモノがクロウリーに降り注ぎ始める。
石として固まる前の、液体状のエリクシル。それを吸収し、クロウリーは身体を再生させる。
「こいつーー!!」
「ガアアアアアアーーー!!!」
クロウリーは、ただ身体を再生したのではない。ヒトではなく、巨大なゴーレムになった。
おそらく、最強のゴーレムに。
ーーーガアアアアアアッ!!!!!!
獣のように咆哮を上げるクロウリーに、 マリーゴールドが悲しく呟く。
「もう・・・何も聴こえないんだね」
ーーウガアアア!!ガアアアアアア!!!!!!!!
ホール一杯に響く雄叫びに、アルフォンスの胸は押し潰されそうになる。
どんな姿になろうと、エルマ再生の為に生にしがみつくその姿に。
「クロウリーさんーー」
「アル、準備はいいか。あの大バカ野郎を、今度こそぶっ倒す」
「うん」
「いくぞ!!!」
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