第10章 赤きエリクシルの悪魔
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「赤き秘石エリクシルは、人の血をーー人の命を糧として、その輝きを増す。
エリクシルは、まもなく完全となる。幼き錬金術師よ。お前もその命、捧げてもらおう」
「人の命ーーっざけんな・・・フザけんなよこのやろう!!
テメェは、そんなことのためにーーそれだけのために、大勢の人の命を奪ってきたのかっ!!」
「それだけの・・ため?」
「ゴーレムを造ったのも、全部そのためか!!自分のためだけにーー」
自分に怒りをぶつけるエドワードに、クロウリーは怪訝な顔をする。
「何を怒る・・何を言う・・幼き錬金術師。お前にも経験があるのだろう?大切な人を蘇らせるーーそのためならば、どんなことでも。あの娘の父親が、そうであったように」
「っーー」
言い返せなかった。
母親の人体錬成に、躊躇いがなかったから。
たとえ、他人を犠牲にしなかっとはいえ、弟の身体全てと、自身の手足を犠牲にしたから。
クロウリーへの怒りは、自分自身に向けたものかもしれない。
「私にとって、エルマが全てだ。お前も、私と同じだ。愛する者のために、分かっていながら禁忌を犯した」
『
『やめてください!お願い、やめて!!』
愛する者のためなら、人は非情になれる。情とは愛する者に抱くもの。
他人に情けなど必要ない。
お前も私と同じだ
エドワード・エルリック
虚のような闇の中から囁く声ーーー
こっちへ来い
こっちへ来いと
「黙れっーー!ちがうっ!違うっ!!」
「この程度の業で済むのなら・・私は、赤きエリクシルに私の全てを捧げよう。
幼き錬金術師。私には分かる。お前の右腕ーーどれほど重いか・・」
いくら否定しようと、お前と私は同じなのだ。
「煩い・・黙れ、黙れっ・・・黙れーーー!!!」
あらんかぎりの声で、エドワードはクロウリーを否定した。
「エド・・」
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