第9章 愛しい人
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「おい、わかったぞ」
暫くして、石碑の文字を解読していたアーレンが言った。
エドワードとアルフォンス、マリーゴールドはアーレンに近寄った。
マスタングたちも注目する。
「この石碑には、王妃の部屋へ行く方法が記されている」
「王妃の部屋?」
「あぁ。秘術を使えるのは、王族のみだ。この時代はな、王と王妃の2人だけが錬金術を使えたんだ。つまり、これから先は、王と王妃だけが入れる特別な場所ってことになる」
「んで、その特別な場所に行くには、どうすりゃいいんだ?」
「王族ーーつまり、錬金術師が2人同時にゴーレムの像に手をかざせば、道は造られるーーとある」
「それだけでいいのか?」
「俺の解読に間違いはねえ!さ、試してみろ」
言われた通り、エドワードとアルフォンスは左右に別れ像に手をかざす。
すると、像の腹にある錬成陣と、天井に描かれた錬成陣が反応した。
何処かへ消えた4人を見て
「我々も、後を追うぞ」
マスタングとアームストロングも手をかざす。がーー
「何も起きませんな」
「どういうことだ!?」
錬成陣は沈黙したまま何の反応も起きない。もう一度やってみるが、結果は同じだった。
「もしかして、一度使ったら一定時間使えないのでは?」
2人の間に立っているホークアイが言った。
「しまったーー!」
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