第9章 愛しい人
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【ずっとーー】
「これはーー」
エドワードとマスタングが辿り着いた部屋には、天井まで届く巨大な二体の像が向かい合って建っていた。
それぞれの腹の部分には、錬成陣が彫り込まれている。
「ゴーレムの像・・みたいだな」
見上げれば、天井にも錬成陣があった。エドワードはぐるりと部屋を見渡す。
「この部屋、出口がないな・・まさか、ここで行き止まりってんじゃーーって、大佐!何してんだ?」
マスタングは、二体の像の間に建っている石碑を見ていた。
その石碑には、何やら文字がぎっしりと彫られている。
「鋼の、君はレビスの古代文字が読めるか?」
「そんなもん読めるわけねーだろ!」
「だろうな。私もさっぱりだ。この石碑に、何か手掛かりがあるかと思ったのだがーー」
「どれどれーーほんとだ、さっぱりわかんねーや」
「馬鹿どもが。俺を連れて行かないからそんなことになるんだよ」
「何者だ!?」
背後から聞こえたしゃがれた声に、2人は慌てて振り返る。
「じーさん!?」
然して、立っていたのは仏頂面のアーレンだった。
アーレンの後ろから、アルフォンスとアームストロングも姿を見せる。
「兄さん!」
「アル!アームストロング少佐!」
「大佐!」
際会を喜びあっていると、また、人影が現れる。
「あ、中尉!マリィ!!」
「エド!アル!」
「どうしてここに?」
エドワードがアーレンとマリーゴールドに尋ねる。
「嬢ちゃんが転送の陣を発動させたんだ。この俺に出し抜かれるようじゃ、軍の人間も大したことねえなぁ」
それを聞いたマスタングは、ハボックのやつーーと小声でブツブツと呟く。
エドワードは、複雑な笑みを浮かべた。
「それより、その石碑の古代文字を解読すればいいんだな。まかせろ。俺の得意分野だ」
「この先、命の保証は出来ないーー私は、そう申し上げたはずですが」
「古代遺跡に入るのに、専門家を同行させないでどうするーー俺も確かにそう言った筈だが?」
厳しい顔のマスタングに、アーレンも同じく厳しい顔で返した。
命を賭ける覚悟は出来ているーー
そんな顔だ。
「しかしーー」
「大佐。正直、俺たちだけじゃどうにもならないのも、事実だぜ」
「ボクもそう思います。この先、アーレンさんがいて、困ることはないと思います」
渋るマスタングに、エドワードとアルフォンスはアーレンに加勢した。
この先の謎を解くには、彼の力が必要だ。
「ま、そういうことだ。大佐さんは邪魔が入らんように、見張りでもしていてくれ」
「勝手なことを。誰が責任を取ると思っているんだ。まったくーー」
眉間にシワを寄せて愚痴を溢すマスタングに、ホークアイは慰める様に笑い、アームストロングと共に入り口の警護につく。
エドワード達は邪魔にならぬようアーレンから離れた。
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「これはーー」
エドワードとマスタングが辿り着いた部屋には、天井まで届く巨大な二体の像が向かい合って建っていた。
それぞれの腹の部分には、錬成陣が彫り込まれている。
「ゴーレムの像・・みたいだな」
見上げれば、天井にも錬成陣があった。エドワードはぐるりと部屋を見渡す。
「この部屋、出口がないな・・まさか、ここで行き止まりってんじゃーーって、大佐!何してんだ?」
マスタングは、二体の像の間に建っている石碑を見ていた。
その石碑には、何やら文字がぎっしりと彫られている。
「鋼の、君はレビスの古代文字が読めるか?」
「そんなもん読めるわけねーだろ!」
「だろうな。私もさっぱりだ。この石碑に、何か手掛かりがあるかと思ったのだがーー」
「どれどれーーほんとだ、さっぱりわかんねーや」
「馬鹿どもが。俺を連れて行かないからそんなことになるんだよ」
「何者だ!?」
背後から聞こえたしゃがれた声に、2人は慌てて振り返る。
「じーさん!?」
然して、立っていたのは仏頂面のアーレンだった。
アーレンの後ろから、アルフォンスとアームストロングも姿を見せる。
「兄さん!」
「アル!アームストロング少佐!」
「大佐!」
際会を喜びあっていると、また、人影が現れる。
「あ、中尉!マリィ!!」
「エド!アル!」
「どうしてここに?」
エドワードがアーレンとマリーゴールドに尋ねる。
「嬢ちゃんが転送の陣を発動させたんだ。この俺に出し抜かれるようじゃ、軍の人間も大したことねえなぁ」
それを聞いたマスタングは、ハボックのやつーーと小声でブツブツと呟く。
エドワードは、複雑な笑みを浮かべた。
「それより、その石碑の古代文字を解読すればいいんだな。まかせろ。俺の得意分野だ」
「この先、命の保証は出来ないーー私は、そう申し上げたはずですが」
「古代遺跡に入るのに、専門家を同行させないでどうするーー俺も確かにそう言った筈だが?」
厳しい顔のマスタングに、アーレンも同じく厳しい顔で返した。
命を賭ける覚悟は出来ているーー
そんな顔だ。
「しかしーー」
「大佐。正直、俺たちだけじゃどうにもならないのも、事実だぜ」
「ボクもそう思います。この先、アーレンさんがいて、困ることはないと思います」
渋るマスタングに、エドワードとアルフォンスはアーレンに加勢した。
この先の謎を解くには、彼の力が必要だ。
「ま、そういうことだ。大佐さんは邪魔が入らんように、見張りでもしていてくれ」
「勝手なことを。誰が責任を取ると思っているんだ。まったくーー」
眉間にシワを寄せて愚痴を溢すマスタングに、ホークアイは慰める様に笑い、アームストロングと共に入り口の警護につく。
エドワード達は邪魔にならぬようアーレンから離れた。
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