第8章 地下の攻防
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「これで全部か?」
「みたいだ。こっちにもいないぜ」
黒く染まった床を歩きながら、エドワードは言った。
「ーーあっけない。敵が人間でなければ、手加減する必要もないし、楽なものだな」
拍子抜けしたように云うマスタングを、エドワードは何か言いたげに見る。
彼自身気づいていないのだろう。今朝からずっと、そんな眼でマスタングを見ていたことを。
その視線に気づいたのか、マスタングは黒い瞳をエドワードに向けた。
「銀弾の錬金術師ーー」
唐突に告げる。
マスタングも、キッカケを伺っていたらしい。
「え?」
「ジャック・クローリーの、二つ名だ」
「てことはーーアイツ、国家練金術師!?」
エドワードの声が、広間に響く。
「あぁーー調べたら、記録が残っていた。人体錬成に関しての回答を導き出した、 そう記されている」
「で?」
「それだけだ。その後、行方不明になって国家資格も失っている。
人体錬成と云うのが、あのゴーレムに命を錬成して、蘇らせることなのだろう」
エドワードは、瞬きもせずに黒いシミを見つめていた。
「鋼のーー」
ーー彼にしては珍しく、すがりつくような必死な顔でマスタングを見上げた。
『 教えてくれ、マリーゴールド・モンテフォルト。君は誰なんだ・・?』
『 誰ってーー私は私です。マリーゴールド・モンテフォルトです』
いま、腕の中で震えているマリーゴールドが、昔の彼女にいちばん近い気がした。
その瞳を見つめるーーー
碧色の虹彩の中に、黒い瞳孔ーーー
黒い闇の中には・・・・・
栗色の髪の少女が見えた
振り返った少女の、緑の瞳と眼が会う
『 アニス・グリーンーー?』
「ウソだ!!そんなはずーー」
アームストロングの話しに、アルフォンスは鎧の手を握り締める。
アーレンは黙って、ゴーレムの残骸を見ていた。
「ないと云うのか?お主も、薄々感じていたのではないか?アルフォンス・エルリック」
「でも・・でもーー!!」
否定しながらも、アルフォンスには思い当たる節があった。
レト教の神殿で、マリーゴールド の廻りに攻撃するでもなく、ゴーレムが集まってきたこと。
リゼンブールの洞窟で戦った時の、 彼女の高揚した様子。
不思議だった。
"メイレイ゛されているゴーレムが、なぜマリーゴールドは襲わないのかーーー
仲間だったからーーー?
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