第8章 地下の攻防
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塔の中を、前を進むマスタングの背中を見るともなしに見ながらエドワードは歩いていた。
ーーそういや、大佐と2人で話したことってないよな
いつもアルフォンスが隣にいて、大概は、ホークアイがマスタングの傍にいた。
いつもは人を喰ったような笑いを浮かべ、飄々としてはいるが、早い出世に軍内部では、そうとう妬まれている。
それは、自分のようにたまにしか司令部を訪れない者にも、よくわかった。
マスタングの実力からすれば、自分など庇護の対象にしかならないのだろう。
錬金術の力うんぬんではなく、圧倒的なまでの経験の差ーーー
押し黙ったまま進んでいると、長い階段の先に部屋らしき空間が見えた。
その広間には、外で遭遇したゴーレムなど比較にならないほど、巨大なゴーレムが数体いる。
「大佐ーーあれ」
エドワードが指差した先に、扉が見えた。
「あそこに、何かあるようだな。いくぞ、鋼の」
広間に入ると、すぐにゴーレムたちは向かって来る。物云わぬ黒い兵士には、顔に当たる部分に赤い模様があった。
それが無言で見下ろすように見える。
マスタングは、白い手袋の指を高く掲げた。
「人形風情が・・本気でこの私に敵うとでも思っているのか?」
今までに、エドワードが聞いたことのない冷徹な声だった。
パキッーーー!!
乾いた音と同時に細く糸のような炎がゴーレムに向かう。
炎の糸は、ゴーレムの身体に当たると大きく爆発した。
「鋼の!ボサッとするな!!」
爆風にたじろぐ。いや、そうではない。
マスタングの冷徹な声に、足がすくんだのだ。
炎の熱さに反比例する、 澆薄(ぎょうはく)なまでの響き。
躊躇も迷いもない、情け容赦無い攻撃がゴーレムを焼き付くす。
白い手袋に描かれたサラマンダー
焔を司る者
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