第8章 地下の攻防
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歩いている2人の、跫だけが響いていた。
塔の内部は、通路が廻り込んで作られており、上へ向かっているのはわかるのだが、中々終着点が見えない。
小一時間も歩いただろうか、通路が行き止まりになっている。
「これで終わり?」
ホークアイは慎重に近づく。すると、右手の壁が大きく開いていた。
見ると、3メートル程下に大きな部屋があり、その先に扉がある。
2人は上から覗き込んだ。
部屋には、今まで見たことがない巨大なゴーレムが、用心棒よろしく闊歩している。
「飛び降りたら、上れませんね」
この塔は、いち度入ったら出られないようだ。逃げ道はーーない。
「えぇ。でも、進まなくてはーー」
「はいーー」
2人は飛び降りた。
着地してよろけるマリーゴールドに手を貸そうとすると、ゴーレムがこちらに気付いた。
長い腕を振りながら、向かってくる。
「リザさん!援護してください!」
体勢を立て直したマリーゴールドは、ハンマーを構えた。
「マリィちゃん!!」
「アイツらは、私を襲いません!!」
マリーゴールドの声が、ホークアイの胸に悲しく響いた。
認めるしかない
受け入れるしかない
それが、真実ならーーー
丘へ上る途中で、ホークアイは伏し目がちに立っていた。
マスタングの通る声が、マリーゴールドを追い詰めている。
こういう場所は、離れていてもよく聞こえてくる。
人の造ったものが一切なく、隠し事が出来ない場所だから。
そこへ、跫が聞こえてきた。
肩ごと顔を向けると、赤いコートを翻して走ってくる、エドワードが見えた。
エドワードは、ホークアイに眼もくれずに走り抜けていく。
『 ちょっーーエドワード君!待ちなさい! 』
『 放せ!クソ大佐!!』
マリーゴールドの身体に巻き付いたマスタングの腕を力任せに振りほどく。
萎縮しているマリーゴールドを背中に庇うと、か細い声が名を呼んだ。
『 エド、私 ーー』
『 ヤキモチとはいただけないな、鋼の』
意地の悪い笑みを浮かべるマスタングを無視して、マリーゴールドの手を引く。
『 戻るぞ、マリィ』
『 逃げるのかーー』
背中に投げ付けられた言葉に、足が止まる。
『 逃げてなんかーーない!! 』
冷えた手を握り、足早に丘を降りた。
『 大佐・・』
2人の後ろ姿を見送っていると、ホークアイがやって来た。
『 フラレてしまったよ』
やれやれと肩を竦め、上着のポケットに手を入れる。
そのまま野営地へと向かうと、後ろを歩くホークアイが、厳しい顔付きで口を開く。
『 ーー大佐、説明してください』
『 愉快な話じゃないぞ』
『 何もわからないでいる方がーー嫌です』
『 ・・ハボックたちを集めてくれ。いちどで終わらせたい』
『 ーーはい』
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