第7章 レビスの塔
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『その主治医が、一度だけ女連れの若い男の錬金術師が、屋敷にいるのを見たそうだ』
「どんな錬金術師だ?」
『20代くらいの、長い銀髪で赤目の、暗い顔をしていたそうだ』
「銀髪に赤目・・・」
その容姿の術師なら、心当たりがあった。国家資格が有る無しに関わらず、優れた錬金術師が記載された人名録で見た記憶がある。二つ名は確か
ーーー銀弾の錬金術師
『なあロイ。マリィは、俺たちが知っている マリィだよな?』
記憶の糸をたぐっていたマスタングは、ヒューズの声に思考を止めた。
「何を藪から棒に。病気のせいで記憶があやふやのようだがーー私たちが知っている、マリーゴールド に間違いない」
お前もここで会ったじゃないかーーそう続けると、ヒューズは暫し沈黙する。
「どうした?」
いぶかし気に先を促すと、受話器ごしに彼の躊躇いを感じた。
『実は、マリィの主治医が妙に羽振りがいいんで、ちょいと効いてみたんだ。その医者が言うにはーーー』
おそらく、脅迫紛いのことをしたのだろう。マスタングは苦笑する。
確かに、小さな村では重宝されるだろうが、中央のような都会ではあの程度の腕の医者は掃いて捨てる程居る。
だからこそ、ルイーニは軍に媚びていたのだ。娘のために。
『 マリーゴールドは、2年前に病死したと言うんだ』
「大佐、あ、あのーー」
鮮やかに脳裏に映しだされた映像に戸惑いながら、マリーゴールド はマスタングに抱きすくめられてた。
密着した柔らかな身体からは、動揺した鼓動がこれでもかと服ごしに伝わってくる。
「 マリィ 、教えてくれないか」
村を襲い、生きた人間を使い、恋人を錬成し続ける男
消息の分からない少女
死んだ筈の娘
散らばったパズルのピースがひとつの形を成した
それが、真実ならーーー
「君はいったい誰なんだーーー?マリーゴールド・モンテフォルト」
.
