第6章 古の都
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「32代目のレビス王の時だ。王妃が、流行り病で死んじまってな。王は、それを生き返らせようとしたんだ」
「秘儀を使って?」
アーレンは、頷く。
「そうだ。レビスの秘儀、ゴーレムだ。王は、ゴーレムに命を吹き込むように、ゴーレムの身体を使って、王妃を蘇らせようとした」
「それで、蘇ったんですか?」
マリーゴールドが尋ねると、彼女の顔を見て、首を振った。
「いや、失敗した。だが、諦めきれない王は、何度も王妃を蘇生しようとした。
それによって、たくさんのゴーレム王妃が造られた。どれもが、失敗作だったがな」
「・・・・・・・」
僅かに歪んだエドワードの頬を、ホークアイが痛まし気に見る。
「ある日、ゴーレム王妃は暴走した。ただのバケモノになっちまったんだ」
「村を襲った、怪物みたいに?」
「あぁ。王妃に呼応するかのように、国中のゴーレムも暴れだした。ゴーレムは、破壊と殺戮の限りをつくした。
そして、ひと晩だ。レビスは滅亡した」
「そんなことが・・・」
鎧の中で響いた声が震えている。ボードワンやリゼンブールのことがなければ、俄かには信じられない話しだ。
「すさまじいな・・・」
「あぁ、そうだな。ゴーレムの秘術とは、実は危険の高い、未完成な術なんだ。
だから、俺はクロウリーを・・・レビス王と同じことをしようとしているアイツを、止めなきゃならねえ」
「じいさん・・」
「何か見えてきたわ。グロースターさん、もしかして、あれが?」
立ち止まったホークアイが、前方を指差した。砂の海の向こうに、塔が見える。
「あぁ、そうだ。あれがシャムシッドだ。懐かしいな・・」
感慨深く、アーレンは塔を見上げた。
「おおっ!やっと着いたか!よし、アル、マリィ、急げ!!」
目的地が見え、エドワードは勢い良く走り出した。
それを追って、アーレンとホークアイも歩き出す。
「急に元気になるんだから、もー」
仕方ないなと呟き、歩き出そうとしたが、まだ立ち止まったままのマリーゴールドに気づいた。
「マリィ?」
声をかけると、彼女はハッと顔を上げた。
「え?あ、うん。急ごう、アル」
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