第5章 ボードワン
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マリーゴールドは、窓の傍に置かれたベッドに上半身を起こし、外を眺めていた。
今日は少し、風があるようだ。
庭に植えられた落葉樹の葉が、時々揺れている。
「あ・・・あの人・・」
アプローチから、20代後半の男性がこちら見上げていた。
長い銀色の髪に整った顔立ちだが、黒いロングコートと赤く暗い瞳が、近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
コンコンーー
「失礼します、お嬢様」
ノックの後、メイドがドアを開けた。
「あ、おはよう」
「おはようございます」
入室すると、深々と頭を下げる。
マリーゴールドはベッドから出ると、鏡台の前に座る。
メイドが長い髪を梳いている間も、チラチラと窓の外を気にしていた。
「どうかしたんですか?」
「あ、うん・・またあの人が来てるなって・・」
鏡の中のメイドは、暫し逡巡した。
「・・・この間お茶をお持ちした時、旦那さまと、なんだか深刻そうなお話をされてましたよ」
「そう・・ところで」
髪を結い終わると、マリーゴールドは立ち上がった。
「2人の時は、名前で呼んでって言ったでしょ、アニスーー」
「ーーー!!」
大きく息を吸い込んで、目を見開いた。
「え・・」
暗い空の下、マリーゴールドは独り佇んでいた。
「ここ・・」
暗さに慣れてきた目で辺りを見渡すと、村の広場に来ているようだった。
足下から冷たさを感じ、ふと見ると、裸足で錬成陣の中心に立っている。
「なんで、こんな・・・」
ホークアイと一緒に、アーレンの家で寝ていた筈なのに。
わけが解らずに立ち尽くしていると、不意に、肩に手が置かれる。
「ーー!!」
驚いて、手を振り払うように振り返った。
「ーーエド」
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