第5章 ボードワン
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「あ!ちょっと!」
制止するホークアイの腕を振り切り、男に歩み寄った。
「クロウリー!」
「・・・?」
突然、声をかけてきた老人に、訝し気な視線を向けた。
「わからないのか。俺だよ、アーレンだよ」
「違う。私の知っているアーレンは、おまえのような老人ではない」
「何を言っている、当たり前だろう。あれから何十年経ってると思ってるんだ。
おかしいのは、あんたの方だ。いったいどうした?その姿は?」
「・・・・・」
「クロウリー!!」
老人の詰問に、戸惑いの色が浮かんだ。
思いも寄らない展開に、エドワードたちは成り行きを見守った。
「あーーっ!!」
しかし、リゼンブールの時と同様、地面に吸い込まれて行く。
「まただ・・・また、溶けるように消えちゃった」
「クロウリー・・・おまえ・・・」
男が消えた地面を、老人は見つめた。
墓地に静寂が戻ると、ホークアイは銃をホルダーに収めた。
隣りに目をやると、ハボックはガックリと肩を落として座り込んでいる。
「もう大丈夫みたいね。しっかりして、ハボック少尉」
事の成り行きについでいけず、かつ疲労困憊のハボックは、ホークアイの声も聞こえていないようだ。
焼け焦げてボロボロの軍服。擦り傷だらけの腕や顔。
その割に、あの老人は大したケガもなさそうだ。
老人を、必死で庇ったのだろう。
ホークアイは、ハボックの肩を軽く揺すった。
「大丈夫?」
ハッと我に返ると、照れ隠しにタバコを取り出し、火をつけた。
「大丈夫じゃないっスよ。俺の特別危険手当て、2倍にするように大佐に言ってくれませんかね。
こんなヤバい現場だなんて、聞いてないっスよ」
吐き出す煙りと共に愚痴を零す彼に、ホークアイは微笑んだ。
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