第1章 リオール
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奇跡の業 5
ロゼの案内で神殿前に着いた2人は、大広場に集まっている人々の数に驚いた。
街のほとんどが信者とあっては、当然かもしれないが。
神殿前には、太陽を背に座っているレト神の像。
コーネロはそこで、太陽神の御子として『奇跡の業』を見せる。
「スッゴい人だな~。これ全員が、レト教の信者なわけか」
ロゼは、誇らし気にエドワードを見る。
「そうですよ。これだけでも、コーネロ様の偉大さが、よく分かるでしょう?
神を信じ、敬うことで、日々感謝と希望に生きる・・なんて、素晴らしいことでしょう」
うっとりと陶酔していたが、急にエドワードに顔を寄せ、真剣な眼差しで言った。
「信じればきっと、あなたの背も伸びます!」
「んだとおー!?」
瞬時にブチ切れる兄を、アルフォンスは宥める。
「はいはい、悪気はないんだから」
「あ!」
ロゼは、群集の中に顔見知りを見つけた。
「コーネロ様は、あと少しでいらっしゃる筈です。必ず、お待ち下さいね。私はちょっと、失礼します」
そう言い、人混みを掻き分けて移動するロゼを、エドワードは退屈そうに見送った。
「それにしても、何にも見えねえな」
エドワードは爪先立ちになるが、見えるのは人の頭ばかり。
「チッ、しょーがねえ」
舌打ちすると、旅の必需品を詰めたトランクの上に乗った。手を額に当て、人混みをグルリと見渡す。
「ねえ」
「おせえな、コーネロ教主様」
ガヤガヤと、ざわめきが続く。
「ねえってばっ!」
「兄さん、待つの苦手だもんね」
アルフォンスは笑った。
「ねえってばっ!!ちょっと聞いてよ!!」
「「えっ!?」」
2人は、声を揃えて振り返った。
「やっと気づいてくれた!」
「君ーー誰?」
アルフォンスの声が、鎧の中で響いた。
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ロゼの案内で神殿前に着いた2人は、大広場に集まっている人々の数に驚いた。
街のほとんどが信者とあっては、当然かもしれないが。
神殿前には、太陽を背に座っているレト神の像。
コーネロはそこで、太陽神の御子として『奇跡の業』を見せる。
「スッゴい人だな~。これ全員が、レト教の信者なわけか」
ロゼは、誇らし気にエドワードを見る。
「そうですよ。これだけでも、コーネロ様の偉大さが、よく分かるでしょう?
神を信じ、敬うことで、日々感謝と希望に生きる・・なんて、素晴らしいことでしょう」
うっとりと陶酔していたが、急にエドワードに顔を寄せ、真剣な眼差しで言った。
「信じればきっと、あなたの背も伸びます!」
「んだとおー!?」
瞬時にブチ切れる兄を、アルフォンスは宥める。
「はいはい、悪気はないんだから」
「あ!」
ロゼは、群集の中に顔見知りを見つけた。
「コーネロ様は、あと少しでいらっしゃる筈です。必ず、お待ち下さいね。私はちょっと、失礼します」
そう言い、人混みを掻き分けて移動するロゼを、エドワードは退屈そうに見送った。
「それにしても、何にも見えねえな」
エドワードは爪先立ちになるが、見えるのは人の頭ばかり。
「チッ、しょーがねえ」
舌打ちすると、旅の必需品を詰めたトランクの上に乗った。手を額に当て、人混みをグルリと見渡す。
「ねえ」
「おせえな、コーネロ教主様」
ガヤガヤと、ざわめきが続く。
「ねえってばっ!」
「兄さん、待つの苦手だもんね」
アルフォンスは笑った。
「ねえってばっ!!ちょっと聞いてよ!!」
「「えっ!?」」
2人は、声を揃えて振り返った。
「やっと気づいてくれた!」
「君ーー誰?」
アルフォンスの声が、鎧の中で響いた。
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