第5章 ボードワン
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家の裏手は、村の共同墓地だった。
墓地の隅に、腕を押さえた青い軍服が見える。
「あっ、ハボック少尉!!」
「少尉の傍に、誰かいるよ!?」
2人を追い詰めているのは、恐竜のような怪物。
薄暗くなりかけている中、黄色い眼が不気味に光っていた。
その怪物に踏み荒らされたせいか、墓地はメチャメチャで、墓石も無残に砕け散っている。
「一般人の安全確保が先決よ。私が怪物の注意を惹きつけるから、エドワード君たちはその隙にーー」
「俺たちが怪物を叩きのめす!!中尉とマリィは2人を頼むっ!!行くぞ、アル!!」
「えっ!?ちょっと待ちなさい!!」
「エド!アル!」
ホークアイの制止も聞かず、エドワードとアルフォンスは怪物に向かって走った。
「おいこらっ!!デカけりゃいいってもんじゃねーぞっ!!覚悟しやがれ!!」
「エド!気をつけろ!!そいつは火を吐くぞっ!!!」
怪物に向かって啖呵を切ったエドワードに、ハボックは叫んだ。
言うやいなや、怪物の口から吐き出された炎が、螺旋状に迫って来る。
「わぁあああっ!!」
「うわぁっーー!!」
炎は、2人の背後にいるホークアイとマリーゴールドにも迫る勢いだ。
飛び退いたエドワードは振り返った。
「中尉!!」
近くにいられると、危険というより邪魔なのだろう。
ホークアイは頷くと、銃を構えたまま、マリーゴールドの手を掴んだ。
「マリィちゃん!」
「は、はいっ!」
怪物に気取られないように、ハボックのもとへと走る。
もし、怪物がこちらに向かって来れば、エドワードは身を呈しても自分たちーーマリィを護るだろう。
あの子は、そういう子だ。
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