第5章 ボードワン
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「こんにちは~誰かいますか~?・・・って、誰もいないみて―だな」
しんと静まり中、エドワードたちは無遠慮に入り込む。
家の中に血痕はなく、玄関や廊下には、うっすらと埃が積もった段ボールが無造作に置かれていた。
「すでに村から逃げ出したか、それともーー」
廊下を抜けリビングへ入ると、天井まで届く本棚が、ズラリと壁に沿って並んでいた。
「凄い、本だらけ」
どの棚にもギッシリと書物が詰まっており、床にも山のように積まれていた。
書斎代わりなのだろう、隅に机が2つ並んでいる。
その机に、アルフォンスは近寄った。
「に、兄さん!ちょっとこれを見てよ!!」
壁に貼られた写真に気付くと、大声でエドワードを呼ぶ。
エドワードたちは、アルフォンスが指差す写真を見て、驚愕した。
「こ、これは!?」
「これって、どう見てもあの怪物よね」
写真は、壁画を撮影したものだった。
その壁画には、リゼンブールやリオールに現れた黒い怪物が、ハッキリと描かれている。
「その写真だけじゃないわ。この本にも、そっちの本にも、怪物についての記述がある」
机の上の、開かれたままの書物や書きかけのノートを見て、ホークアイが言った。
「これは、研究資料か?」
「研究資料って、あの怪物の?じゃあ、ここに住んでる人が怪物を作ったってこと?」
エドワードが書物を手にすると、後ろからアルフォンスは覗き込んだ。
「いや・・それはないと思う」
「どうして?」
壁の写真を見ていたマリーゴールドが、訝し気に訊いた。
「錬金術に関する資料は一切ない。赤い石についても、何もなさそうだ。
怪物の作り方っていうより、歴史?古代史の研究をしていたみたいだ」
「古代史?」
「ねぇ兄さん。これは日記だよね?」
何気なく開いた本には、少し読みづらい文字が綴られている。
「・・・紙もインクも古いな」
ページを捲りながら、エドワードは呟いた。
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