第5章 ボードワン
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怪物を全て倒すと、マリーゴールドは錬成した剣を持った手で、汗を拭った。
「マリィ、変わった剣だね」
逆手に持つ湾曲した剣を、珍しそうに見る。
「うん、この形だと使いやすいかなって思って。鎧の中に隠れていた時に、考えたの」
鞘に収めると、ミニスカートのベルトに挟んだ。
「この村・・・やっぱりこの怪物たちの仕業だったんだ」
「もしかして、リゼンブールもこんな死の村みたいにされちまうところだったのか?」
ドロドロとした黒い水たまりを、忌々し気に蹴り飛ばした。
「行きましょう。ハボック少尉が心配だわ」
予備の弾倉を取り出し、入れ替えようとした時
ーーキシャアアアアアァァァァ・・・
空気を震わせ、木々の間を奇妙な声が走り抜けた。
「にに兄さん!な、何か今っ、き、聞こえた!!」
「落ち着けよ、アル。今のは・・何かの鳴き声か?」
アルフォンスは脅えるが、エドワードは落ち着いていた。
マリーゴールドもそわそわと辺りを見渡すが、脅えた様子は見えない。
それを見たホークアイは、銃を手にしたまま歩き出した。
「まだ近くに怪物がいるかもしれないわ。気をつけて進みましょう」
「おかしいわね・・・」
周りを警戒しながら、ホークアイは呟いた。
「中尉、何が?」
「死体が見当たらないのよ」
「そういや・・・」
血痕はそこかしこにあるが、死体は一体も見ていない。
不思議に思いながらも、更に進んだ。
村を南に進むと、大きな広場にでた。その先に道が伸びている。先程の声は、その方角から聞こえてきた。
広場に何かを見つけたマリーゴールドが、エドワードのコートの袖を掴む。
「エド、あの錬成陣」
広場に描かれた錬成陣の前で足を止めた。エドワードにも緊張が走る。
「あぁ・・これはリゼンブールの洞窟にあったのと同じヤツだ」
改めて錬成陣を見る。
3重に引かれた円の中に、六角形が描かれていた。
円の上には、翼のようなものが描かれている。
「これ・・構築式なの?それに、この血・・・」
絵とも紋様ともとれる構築式。
六角形の点の部分に、べったりとついた血痕。
「この血痕のつき方・・・」
しゃがむと指で血をなぞる。
「兄さん・・これ、ひょっとしてーー」
アルフォンスの声が、鎧の中で震えた。
「あぁ・・これが、本当に人間の血だとしたらーーヤロウ!村の人間を使って、何かを錬成しやがったんだ!!」
エドワードの拳がわなわなと震えた。
「ーー!?静かに!!」
ホークアイがエドワードを制したその時ーー
アアアアァァァァーー・・・・
「兄さん、まただ!またこの声ーー」
パンーーッ!!
「えっ?」
「いまのは、銃声か?」
怪物の咆哮の直後に、銃声が聞こえた。
「生存者がいるわ。みんな、行くわよ!」
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