第1章 リオール
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奇跡の業 4
「しっかし、いったい何なんだ?アイツら。いきなり襲って来きやがって」
訳が分からないと、エドワードはボヤいた。
「レト教の、信者の人たちだよね。
兄さんが、国家錬金術師だってことを、確認してから襲って来たけど・・何で襲って来たのかな?」
アルフォンスは首を傾げる。
「国家錬金術師に、恨みでもあるのか?それとも、いきなり人にケンカ売るような教えなのかよ。レト教ってのは」
忌々し気に言う兄を見て
『その割には、随分と嬉しそうに買っていたな』
と、弟は思った。
「いきなり襲って来た?そんなまさか!?」
2人の会話を聞いていたロゼは、驚きに目を見張る。
「それが『我らが神の御意志だ』だそーで。ひどい神様だな、おい」
「そんな筈ありません!コーネロ教主様が、そのようなことを許す筈が!」
エドワードの説明にロゼは反論するが、2人は聞く耳を持たない。
「案外、その教主様の指示なのかもしれないな」
「あの人たちの口ぶりからすると、可能性はあるね」
兄の推察を、弟は肯定する。
教主を悪く言われ、ロゼの怒りは爆発した。
「バカなことばかり言わないで下さい!!コーネロ様は、無学な私たちに神の道を説いて下さった、尊い方です!
レト教の法典に、暴力の文字はありません!」
2人は、ため息まじりに顔を見合わせた。
「そう言われても、俺たちレト教の信者じゃないし」
エドワードが向き直ると、ロゼは自分の思いつきに目を輝かす。
「でしたら、今からこの先の神殿で行われる集会に、あなた方もご参加なさっては?
きっと、コーネロ様やレト教の素晴らしさが、わかりますよ」
エドワードは、探るようにロゼを見る
「ーーその集会に、コーネロ教主様は、来る?」
「もちろんです!」
ロゼが即答すると、エドワードとアルフォンスは、頷き合う。
「それならちょっと、見に行ってみるかな」
「はい、ぜひ!」
エドワードの言葉に、彼女は破顔する。
その後、思い出したように自己紹介した。
「私は、ロゼといいます」
「ボクはアルフォンス・エルリック。こっちはボクの兄さんでーー」
エドワードを指し示した。
「エドワード・エルリックだ」
「お2人とも、素敵なお名前ですね。さあ、どうぞ。神殿はこちらです」
ロゼは、先頭に立って歩き出した。
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「しっかし、いったい何なんだ?アイツら。いきなり襲って来きやがって」
訳が分からないと、エドワードはボヤいた。
「レト教の、信者の人たちだよね。
兄さんが、国家錬金術師だってことを、確認してから襲って来たけど・・何で襲って来たのかな?」
アルフォンスは首を傾げる。
「国家錬金術師に、恨みでもあるのか?それとも、いきなり人にケンカ売るような教えなのかよ。レト教ってのは」
忌々し気に言う兄を見て
『その割には、随分と嬉しそうに買っていたな』
と、弟は思った。
「いきなり襲って来た?そんなまさか!?」
2人の会話を聞いていたロゼは、驚きに目を見張る。
「それが『我らが神の御意志だ』だそーで。ひどい神様だな、おい」
「そんな筈ありません!コーネロ教主様が、そのようなことを許す筈が!」
エドワードの説明にロゼは反論するが、2人は聞く耳を持たない。
「案外、その教主様の指示なのかもしれないな」
「あの人たちの口ぶりからすると、可能性はあるね」
兄の推察を、弟は肯定する。
教主を悪く言われ、ロゼの怒りは爆発した。
「バカなことばかり言わないで下さい!!コーネロ様は、無学な私たちに神の道を説いて下さった、尊い方です!
レト教の法典に、暴力の文字はありません!」
2人は、ため息まじりに顔を見合わせた。
「そう言われても、俺たちレト教の信者じゃないし」
エドワードが向き直ると、ロゼは自分の思いつきに目を輝かす。
「でしたら、今からこの先の神殿で行われる集会に、あなた方もご参加なさっては?
きっと、コーネロ様やレト教の素晴らしさが、わかりますよ」
エドワードは、探るようにロゼを見る
「ーーその集会に、コーネロ教主様は、来る?」
「もちろんです!」
ロゼが即答すると、エドワードとアルフォンスは、頷き合う。
「それならちょっと、見に行ってみるかな」
「はい、ぜひ!」
エドワードの言葉に、彼女は破顔する。
その後、思い出したように自己紹介した。
「私は、ロゼといいます」
「ボクはアルフォンス・エルリック。こっちはボクの兄さんでーー」
エドワードを指し示した。
「エドワード・エルリックだ」
「お2人とも、素敵なお名前ですね。さあ、どうぞ。神殿はこちらです」
ロゼは、先頭に立って歩き出した。
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