第5章 ボードワン
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「ひどいね・・兄さん・・・」
「あぁ。まさか、ここまでとは思わなかったな」
「司令部への報告以上だったわね。まずは、急いでハボック少尉を見つけないと」
村の中心へ近づいていく程、家屋の破壊が酷かった。
壁に飛び散った血痕。へし折られた大木が突き刺さった屋根。
その屋根には、血の臭いを嗅ぎ付けたカラスが、声高に鳴いている。
こんな事さえなければ、森に囲まれた静かな村だったであろう。
今は、どんよりと重苦しい空気の中、ホークアイを先頭に村道を進む。
すると、エドワードに隣を歩くアルフォンスの鎧の身体がぶつかった。
「なんだよアル。そんなに傍に寄られると、歩きにくいだろ」
「ボク、こういう雰囲気って苦手で・・・マリィは平気なの?」
ホークアイとエドワードたちに挟まれて歩くマリーゴールドは、肩ごしに2人を見る。
「うん。怖くないけど・・」
「けど?」
「血は、苦手かな・・」
青白い顔で答えた。
エドワードは腰が引けている弟をからかうような、意地の悪い笑みを向ける。
「なんだなんだ、臆病だなアルもマリィも。中尉を見てみろよ。女の人なのに全然ビビった様子もなくてーー」
そう言ってホークアイに視線を戻すと、いつの間にか彼女はエドワードの額にピタリと銃口を向けていた。
「ちょちょちょ、ちゅ、ちゅ、中尉!!別に中尉を侮辱したわけじゃなくて!!!」
「に、兄さんっ!!」
「リザさん!」
3人の呼び掛けも耳に入らないのか、白く細い指は、躊躇いなく引鉄を引いた。
ドンッドンッドンッドンッーー!!!!
「きゃあっ!!」
「うわぁ!!」
「のわあぁぁぁあああっっーー!!!」
アルフォンスとマリーゴールドは、震えながら耳を押さえてうずくまった。
銃声がおさまると、背後で低い唸り声が聞こえ、どさりと黒い物体が倒れた。
「はあ、はあ、はあ、はあーー」
のけぞって銃弾をかわしたエドワードは、心臓を押さえながら振り向いた。
「ーーっ!!」
「囲まれてる」
「こいつら、いつのまに」
銃声を合図にしたかのように、半壊した家屋からリゼンブールに現れたと同じ怪物が次々に姿を見せる。
「くるわよ!構えて!!」
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