第4章 故郷
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ーーコンコン
ベッドに横になっていると、小さくノックの音が聞こえた。
「エド、お風呂あいたよ」
廊下から聞こえる声に、エドワードは扉を開けた。
「あぁ、サンキュー」
連れ立って廊下を歩き、マリーゴールドは手摺りに掴まり、階段に足を掛ける。
「じゃあ、おやすみなさい」
階段を上り始める彼女を、エドワードは見上げた。
「マリィ」
「ん?」
立ち止まり、首だけをエドワードに向けた。
「ほんとに・・間違いないのか?あの男で。お前、顔は分からないって言ってたよな」
「うん・・でも、間違いない。あの人が、お父さんの言ってた人よ」
静かにそう告げると、ふたりは暫し無言になった。
「分かった。大佐に、怪物の情報を教えてもらおう」
「今の話は、内緒ね」
「あぁ、分かってる」
エドワードが浴室へ向かい出すと、マリーゴールドも2階へ上がって行った。
「マリィ、キレイなブレスレットね。見せてくれない?」
マリーゴールドがサイドテーブルに置いたアクセサリーを見て、ウィンリィが目を輝かせた。
「お父さんに貰ったの」
「へ~」
手渡された2つのブレスレットを、しげしげと見詰める。
「薄い紫のはアメジストね。このピンクのは・・ローズクォーツだ」
ハイッ、と返されたブレスレットをサイドテーブルに置くと、マリーゴールドはウィンリィのベッドに潜り込んだ。
「ウィンリィこそ、ピアス可愛いじゃない。ボーイフレンドから?」
もぞもぞと身体を寄せ合うと、ウィンリィの耳を指差した。
「あぁ、これ?これはあいつらからよ」
「あいつら?」
「エドとアルからよ。機械鎧を壊して帰って来る度にくれるのよ。ご機嫌とりにね」
「そ、そうなんだ・・」
くすぐったそうに笑う彼女から、視線を逸らした。
その様子に、ウィンリィはイタズラっ子のような笑みを向ける。
「マリィも好きなんだ」
「ーーも?」
「うん。エド、マリィのこと好きだよ」
「そう・・かな」
布団を両手で持つと、鼻の上まで引き上げた。
「マリィ・・エドのこと、キライ?」
マリーゴールドは首を振った。
「ふたりがなんで旅をしてるか、聞いた?」
「うん・・」
「久しぶりだったの、あんなに屈託なく笑うエドを見たの・・嬉しかった」
「ウィンリィ・・」
「マリィ、あいつの傍に居てあげて」
曖昧な笑みを浮かべ、マリーゴールドは返事を躊躇った。
「さ、もう寝よ。明日は早いんだから」
ウィンリィは腕を伸ばして、スタンドのスイッチをひねった。
どうして、うんと言わなかったんだろうーー?
躊躇った理由が分からないまま、マリーゴールドは瞼を閉じた。
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