第1章 リオール
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奇跡の業 3
銃を撃つ間もなく、エドワードの拳や蹴りが飛んで来る。
撃っても、アルフォンスの鎧が弾いてしまう。
その上、大きな体躯に似合わず俊敏な動きに、戦い慣れしていないレト教の信者は、あっという間に地面に這いつくばった。
「くそっ!こいつら強いぞ。怯むな!応援を呼べ!!」
更に人数を増やそうと、何人かが走り出す。
「まだやるの?あんたら弱いくせに、しつこいねえ」
力の差は歴然としているのにと、信者の諦めの悪さに、エドワードはウンザリした顔をする。
「くっ・・掛かれ!掛かれーっ!」
小馬鹿され、声を張り上げた。
「何をしてるんですか!?」
後ろから聞こえた声に、信者たちは振り返る。
声の主を確かめると、露骨にイヤな顔をした。
「あん?」
エドワードとアルフォンスも、動きを止める。
「ちっ、ロゼか。面倒な時にーー」
信者の後ろに、長い黒髪の女性が立っていた。
クリーム色のワンピースがよく似合う、褐色の肌に大きな黒い瞳。
かなりの美少女だ。
「あなた達、大勢で寄ってたかって乱暴を働くなんて!」
「ちょっと、君!こっちに来たら危ないよ!」
ツカツカと歩いて来るロゼを、アルフォンスは慌てて止める。
だが、彼女は気にもせずに近寄ると、毅然と言う。
「そのような罪深いことをして。今に我らがレト神から、天罰が下りますよ!」
信者たちは、苦虫を噛み潰した顔をする。
先頭に立っていた男が、忌々し気に命令した。
「こんな時にロゼに会うとは、ついてない。退くぞ!!」
「あっ!?ちょっと、どこに行くんです!この人たちに、お詫びの言葉もないのですか!?」
踵を返し、足早に立ち去っていく信者たちを、咎めるように目で追った。
「ありがとう、もういいよ。ボクたちなら、大丈夫だから」
思わぬ助け舟に、アルフォンスは、ロゼに感謝を述べながら近寄った。
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銃を撃つ間もなく、エドワードの拳や蹴りが飛んで来る。
撃っても、アルフォンスの鎧が弾いてしまう。
その上、大きな体躯に似合わず俊敏な動きに、戦い慣れしていないレト教の信者は、あっという間に地面に這いつくばった。
「くそっ!こいつら強いぞ。怯むな!応援を呼べ!!」
更に人数を増やそうと、何人かが走り出す。
「まだやるの?あんたら弱いくせに、しつこいねえ」
力の差は歴然としているのにと、信者の諦めの悪さに、エドワードはウンザリした顔をする。
「くっ・・掛かれ!掛かれーっ!」
小馬鹿され、声を張り上げた。
「何をしてるんですか!?」
後ろから聞こえた声に、信者たちは振り返る。
声の主を確かめると、露骨にイヤな顔をした。
「あん?」
エドワードとアルフォンスも、動きを止める。
「ちっ、ロゼか。面倒な時にーー」
信者の後ろに、長い黒髪の女性が立っていた。
クリーム色のワンピースがよく似合う、褐色の肌に大きな黒い瞳。
かなりの美少女だ。
「あなた達、大勢で寄ってたかって乱暴を働くなんて!」
「ちょっと、君!こっちに来たら危ないよ!」
ツカツカと歩いて来るロゼを、アルフォンスは慌てて止める。
だが、彼女は気にもせずに近寄ると、毅然と言う。
「そのような罪深いことをして。今に我らがレト神から、天罰が下りますよ!」
信者たちは、苦虫を噛み潰した顔をする。
先頭に立っていた男が、忌々し気に命令した。
「こんな時にロゼに会うとは、ついてない。退くぞ!!」
「あっ!?ちょっと、どこに行くんです!この人たちに、お詫びの言葉もないのですか!?」
踵を返し、足早に立ち去っていく信者たちを、咎めるように目で追った。
「ありがとう、もういいよ。ボクたちなら、大丈夫だから」
思わぬ助け舟に、アルフォンスは、ロゼに感謝を述べながら近寄った。
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