Lv4 レンのキミにーー
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ひととおり見終えると、ひとまず通信を切った。
ダチは組んでいた腕をほどくと、右手で顎を擦りながら吐露する。
「にしても、ヌージとバラライが戻らず。それに、ギップルまで行方不明ーーと。有力グループのリーダーが、全員消えちまったんだ。なんにも知らない連中は、不安がったり、怯えたりだ」
それを聞いたシンラが、背もたれに掴まりユウナたちの方を向く。
「グループ同士の対立が深まる一方。近いうちに大ゲンカだし」
「そして、ヴェグナガンは野放し。たぶん、シューインの手の内だ」
シューインかーー
リュックは思い出したように呟いた。
「ギップルたちは、あれをぶっ壊そうとしているのかな」
「どうかな。バラライが言ってたろ、ヴェグナガンは敵意を感知すると起動する。壊そうとするして近付くと、逆に暴れ出すんじゃないか?」
「スッキリしないなぁもう!じゃ、あたしたちはどうすれっての!」
その叫びに、ユウナは顔を向ける。
「異界でヌージさんに言われたんだ。『あんたは地上を頼む』って。そんなこと言われてもって感じだよね。みんなと楽しく騒いでたのに」
ただ、それだけだったのに
そんな人に 変わったつもりだったけどーー
ユウナはにっこり笑う。
「なんていうか、その気になりました。頼まれたからには、なんとかします」
晴れ晴れという彼女に、アニキの頬が弛む。
やっぱり、ユウナはこういうの似合うな
「よ~し!打倒ヴェグナガン!命を賭けてスピラを守る!」
「そういうのはナシ」
張り切って拳を振り上げるが、ユウナに即座に否定され、アニキは盛大にコケる。
「戦う以外に、出来ることがあると思うんだ」
「たとえば?」
「リーダーがいなくなって、スピラがバラバラだからーーみんなの心をひとつにするとか」
「そうそう、そういうの賛成!で、何すんの?」
「唄ってみる?」
パインの提案に、アニキは飛び上がる。
「おおお!それだ~っ!ユウナの歌と躍りで、スピラをとりこにするのだ」
「とりこ!?すごい!!」
「ステージの演出は僕がやるし」
「ちょ、ちょっとーー!?」
「コンサートと言えば、トーブリ!」
発案者を置いてきぼりにして、次々と話は進む。
「どこにいるんだ?」
「幻光河だな」
「カモメ団」
「発進!」
キミを探して旅に出たーーー
でも、繋がる先に、キミはいない。
それでも私、旅していたいんだ。
繋がる先を、確かめたいよ。
キミがーーーいなくても
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