Lv4 レンのキミにーー
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デッキでふたりきりになると、パインは背中を向けたまま口火を切る。
「何か言ってた?」
「ううん」
「そうかーー」
振り向いたパインは、どこか憑き物が落ちたような表情だった。
「古い仲間でさ、みんな、アカギ隊の候補生。3人の班につけられた記録係が、私だった。
アカギってのは、2年前、エボン寺院がひそかに訓練していた精鋭部隊で、アヤもいたーー合格したら、各地の討伐隊に派遣されて、指揮をとるはずだった」
「はず?」
「そうなる前に、壊滅したんだ。演習中に事故があって、みんな死んでーー私たちは、バラバラになった。
色々あって、わからないんだ。あの時、私はあそこに居た。
でも、どうしてあんなことになったのか未だに・・・だから、突き止めたくて。
そんな時、アヤと再会したんだ。アヤは、何か知ってるみたいだったけど、確信がないからって教えてくれなかった。それでーー」
「スフィアハンターになったんだ」
「うん。それに、こいつに乗って、あちこち飛び回りたかったし」
セルシウスを指差すと、晴れ晴れと笑う。そこへ、様子を見に来たリュックが顔を覗かせる。
「なに話してんの?あ、どーせ秘密にするんでしょ。別にいいよ、無理に話してくれなくても」
「なんだ、教えてやろうと思ったのに」
「ほんと?」
拗ねていたリュックの瞳が輝く。
「やっぱり秘密」
「意地悪」
くるくると表情が変わるリュックの愛らしさに、パインは微笑む。
「こんな風に笑ってたんだ、あいつらと。
ずっと過去を追いかけてきたけどーー取り戻したいのかそうじゃないのか、時々、わからなくなる。そっちは?シューインってのは、違ったんだろう?」
「うん」
「お互い、過去を追うのはやめにして、これからのこと考えるか」
「カモメ団、やめちゃうの?」
「それもありだ」
ユウナの問いに、パインは躊躇いなく答えた。リュックは焦る。
「え~~やめたい?」
「こうみえても、結構楽しんでるけど」
「だよね?だよね?」
色んな事が繋がっているけどーーー繋がる先に、キミはいないんだ
このままスフィアハンターを続けても、会えないなら・・・
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