Lv3 因 よすが
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
パインがモルボルの気を引き、ユウナとアヤがファイガを放った。
その後ろで、リュックはアイテムを調合する。
「みんな、伏せて!」
リュック特製、アルベド印の手榴弾を投げ付ける。
ボンっと音がして、モルボルは黒い煙に覆われた。煙が掻き消えると、幻光虫が螺旋を描いて
「ふぅ~~・・て、あいつらは?」
「バラライが逃げていくのが見えた。ヌージとギップルは、後を追ったんだろう」
「3人と、知り合いだったんだね」
「アヤともね」
パインの視線を受けて、アヤも
「スフィアハントをしている時に再会したのは、本当よ。ただ、何があったのかは、知らなかったけど」
「知り合いだったのに、それなのに、ヌージに・・・」
「あぁ、撃たれた。でも、あれは事故。私はそう思ってる」
「なんで、黙ってたの?」
「聞かれなかったから」
「聞いたら、話す?」
「そのうち」
「話す気ないんでしょ」
「あたり」
「う~~」
パインはリュックとのやりとりを見ていたユウナに、顔を向けると
「気になる?」
少し、悪戯っぽく聴く。
「そりゃあね。でも、無理に聞くのもヤダから、話してくれるまで待つよ」
「フッ・・ずるいな」
ユウナは、アヤを見る。
『何があったのかは、知らなかったけど』
アヤさんは、知ってるんですね。私が知らない、たくさんの事をーー
まだ、話してくれないのかな。
でも、言ってくれるまで待ちます。
ちょっと、淋しいけど・・・ね。
「取り合えず、船に戻ろう」
パインの声に、ユウナは頷いた。
ベベル寺院を出ると、すっかり夜が明けていた。
空に浮かぶセルシウスに、アヤは額を押さえる。
「もしかして・・バレバレ?」
「アハハ」
「ユウナ~~良かった~~」
ブリッジに入ると、アニキが抱きつかんばかりに迫ってくる。
それを適当にあしらっていると、ダチもやって来た。
「起きたら誰もいないから、びっくりしたぜ」
「ごめんね、ダチ」
「ファ~~ア、朝ご飯食べたら、あたし寝る~~」
リュックは大きなアクビをひとつすると、踵を返す。
「あ、私も」
ユウナがリュックを追うと、アヤはパインに労うように笑みを向ける。
「パインも休んだら?」
「うん・・」
.
