Lv3 因 よすが
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「両方」
予期せず、笑みが漏れた。
身体の奥底から、愉快な気持ちが沸き上がる。
「矛盾していると思うか?そこがお人好しの限界だな。永遠に理解できないぞ」
「理解だけじゃない、信用も出来ない。あの頃は、君を信じていた。一緒にアカギ隊を目指していた頃は、最高の友だちだと思っていたんだ。それをーー裏切った。もう・・2年だな」
上着の下に装備していたホルダーから銃を抜き、ヌージに向ける。
2年経っても、あの時の驚きと憎しみはーー消えない。
それどころか、より鮮明になる。
それは、シンが居なくなっても、あの頃と何ひとつ変わらないエボンのせいか。
「やめて、バラライ!」
「なぜ撃った!あの時、僕とギップルを撃った。アヤ、こいつは再会を誓って別れた僕たちをーー後ろから撃ったんだ!」
一歩詰め寄ると、更に言葉を荒げる。
「答えろ!!」
「落ち着けって」
間に入ったギップルは、ヌージに顔を向ける。
「ヌージもさぁ、素直に謝れよ。やめろって!このっーー」
更に険悪になる2人に、ギップルは強行手段に出る。
「これでも、やめねぇってか」
ギップルに銃口を向けられ、ヌージはニタリと口元を歪ませ、杖を放り投げた。
「いい感じにこじれてきたなぁ、ぇえ?」
「え?」
アヤは自分の耳を疑った。
ーーー声が、変わった? この声、どこかで
「あぁ、撃った」
ヌージもギップルに銃口を合わせる。
「いい的だったよ、お前らもーーパインも」
「パインまで撃ったのか!」
「ちょっと待って、ヌージが変ーー」
どこかで、聞いた声ーー
割って入ろうとしたアヤをバラライは手で制した。
「ナゼだ!」
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