Lv3 因 よすが
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「よお」
軽く手を上げてギップルが声をかけると、アヤ、バラライ、ヌージの3人は同時に振り返った。
「遅刻だ」
不快を隠さず、バラライは咎める。
「まぁ、お前が時間通りに来たら、かえって気味が悪い」
ヌージは微かに笑う。
身を潜めているユウナたちは、予想外の取り合わせに驚きを隠せなかった。
「行方不明のはずなのに・・」
「アヤ、何で一緒に?知らないって、言ってたよね」
「あぁ・・」
青年同盟で、ルチルにヌージの行方を訊ねられた時、アヤは確かに首を振った。
その行為に、嘘は感じられなかった。
「いいのかよ、党も同盟も、アタマが消えてパニックだ」
ユウナたちに気付くことなく、ギップルは話し始める。
「その程度の組織さ」
「ウチを見習え。で、アヤと俺のデートを邪魔してまで話したいことって?」
「デート?」
「あ~気にしないで、先を続けて」
訝しげに聞き返すバラライに、アヤは先を促した。
「確かめたいことがあってね。ヴェグナガンがーーいなくなった」
呆れたような、一瞬の沈黙。
だが、すぐに怒りを含んだ言葉がヌージの口をつく。
「物は言いようだな。『いなくなった』だと?あの機械が、自分の意思で逃げたから、エボンには責任はないと?」
「事実だ。あぁ見えて、あれは繊細なんだ。敵意や意思を感知すると、瞬時に起動する。誰かに傷つけられそうになると、怯えて目覚めるんだ」
ヌージは鼻で笑う。
「ふん、よく調べたものだ」
「あれから2年だ」
「じゃあ、誰かがヴェグナガンをブッ壊そうとしたってか。ちっ、どこのバカだ」
「まったくね、わからなくなったよ。あれを手に入れるつもりで忍び込んだんだろう?なのに・・目覚めた。君は、本当はあれを憎んでいたんだ」
ヌージの憎しみに、ヴェグナガンは反応したのか?
「ヌージ、ヴェグナガンを手にいれて、利用するつもりだったの?壊すつもりだったの?どっち?」
アヤの詰問に、ヌージは目を細めた。
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