Lv3 因 よすが
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ベベル寺院の中を進むアヤの背中を、ユウナたちは距離を取って追っていた。
曲がり角に潜んでいる時、ユウナは声を落として訊ねる。
「ねぇ、何でアヤさんをつけるの?」
「だってぇ、気になるじゃない~~」
ウキウキと腰を屈めたまま、後を追うリュック。それに、ユウナとパインが続く。
アヤは上手に隠していたが、好奇心旺盛のリュックの目は誤魔化せなかった。
「でも以外~~」
ニヒヒと笑い、パインを見る。
「な、なんだ?」
「パイン先生も、こういうことに興味あるんだ~~」
「うるさい」
図星を指され、プイと横を向く。が、
「ユウナ・・討伐隊にアヤがいた頃のことを、知っているのか?」
「え、うぅん・・」
「そういえば、聞いたことないね。アヤ、話さないし。パインは知ってるの?」
「ーー!!誰か来る」
「この先を曲がった所に隠れよう」
隠れると同時に足音が近づき、通りすぎていく。
「ーーえ?」
意外すぎる人物に、3人は顔を見合わせる。
「あれって、ギップル?なーにやってるんだろ」
「まさか、本当にデートなのかな?」
「こんな所で?」
ギップルはこちらに気づくことなく、寺院の奥に消えた。
「もしかして、こないだ、あたしたちにやっつけられた仕返ししようとしてる?」
「え!もしそうなら、急がなきゃ」
「ーー行こう」
祈り子の間を通り抜け、最深へと急いだ。
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