Lv3 因 よすが
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祈り子の間には、やはりイフリートが待ち構えていた。
「またーー」
「召喚獣か?」
「うん」
「ユウナん」
「わかってるーー」
焔を纏ったイフリートに、ユウナとアヤが特大の氷を見舞った。
イフリートが消えると、穴を覗き込む。
「ここにも穴ーーか」
暫く祈り子の間に空いた穴を観察したが、これ以上、何も出てくる気配はなさそうだ。
「ユウナ、祈り子さまの姿はみえる?」
「・・・いえ」
「祈り子さまはいないのに、召喚獣ーーか」
結局何も掴めないまま、青年同盟と新エボン党のことはドナとバルテロに任せ、ユウナたちは飛空艇に戻った。
事の顛末をアニキに伝えるが、ただ頭を抱えるだけだった。
「わっかんないなぁ」
アニキと一緒に頭を抱えていたリュックが洩らすと、解析装置に向かっていたシンラが、身体を捻る。
「僕、何でも知ってるし」
「何で、寺院に魔物が出たのさ」
「正確には、寺院じゃなくて、祈り子がいた部屋から魔物が出た」
「そうそう、で、どして?」
「・・・僕、まだ子供だし」
ガックリと皆は肩を落とす。その中に入っていなかったパインは、ユウナに顔を向ける。
「祈り子の部屋って、昔から穴が開いてたのか?」
「ううん」
「じゃあ、最近出来た穴ってこと?」
「そうなるわね」
「ベベルにもあったな、大きな穴・・」
「あっちは、ヴェグナガンのせいでしょ?」
「全部、繋がってるんだと思う」
「穴が繋がっている?」
リュックは、地中を掘り進むように腕を動かす。
「うん。でもそれだけじゃなくて、色んな意味で繋がっている」
「ユウナ、難しいぞ」
アニキは頭を抱えたまま、しゃがみ込んだ。
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