Lv3 因 よすが
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「ユウナ!動きを封じるわ、グラビガ!!」
暗黒の球体が、ヴァルファーレの翼を押し潰す。苦しげに首をもたげるヴァルファーレ。
「ファイガーーっ!!」
ユウナの放った炎が、ヴァルファーレを焼き尽くす。炎に消えゆく翼に、涙が滲む。
「私のーー最初の召喚獣だったんだ」
「うん」
小さな呟きに、パインが頷く。
「私、ビサイトで育って、ここで召喚士になってーー」
ーーーその時、初めてキミに逢って
「だから、ここを守りたくて・・」
「ユウナ・・」
パインはユウナの肩を抱いて、大広間へ戻った。
大広間で待っていたベクレムがこちらに気付き、振り向く。
「片付けたぞ」
怒ったように言うパインに動じることもなく
「そうか、無事で何よりーーでもないようだな。アンタも直に、父親だろうが。もしものことがあったら、どうする気だったんだ?」
最後に現れた見せたワッカに、言うだけ言って、さっさと寺院を出てしまう。
「ちょっと~」
「いいって。あいつの言うことだって、間違っちゃいねぇよ」
「ワッカさん・・」
「思い出を守るために死んじまったら、何にもならねぇ」
「すごーく大事な思い出でも?」
「『思い出は優しいから、甘えるな』アルベドがよく言うだろ?」
「そうだけどさぁ~」
「思い出は思い出ーーーだよな。もういっぺん魔物が出てきたら、今度こそ火ぃつけるか」
「そう・・だね。でも、その前に呼んで欲しいな。出来るだけのことはしたいし」
「わかった」
釈然としなかったが、ワッカがそれ以上何も言わないので、ユウナは口をつぐんだ。
ルールーに報告しようと、寺院を後にする。
歩いていると、スフィアに映ったユウナの姿を見つけたアニキの声が響く。
「ユウナ、無事か!」
「うん、平気」
笑顔を向けると、アニキは手を振り
「待ってるよ~♪」
「呑気なもんだ」
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