Lv3 因 よすが
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祈り子の間へ続く通路の壁に持たれて、ワッカはへたりこんでいた。
「ワッカさん!」
「大丈夫!?」
駆け寄ると、ワッカは肩を押さえて弱々しく笑う。
「ちーと、噛みつかれた程度だ。狭くて戦いづらくてな、大したことねぇ」
「脱出しよう。あの男の言う通り、火を使った方がいい」
空元気のワッカに、パインはベクレムの案を口にする。
「・・・この先に、魔物の親玉がいそうなんだよな。そいつを倒せばーー」
「焼かなくてすむよね」
「そうだな」
立ち上がろうとするワッカの肩を、ユウナは押さえる。
「ワッカさんは、ここ」
「なんで!?」
「無理しちゃダメだよ。お父さん」
リュックも念を押す。
「おい、待てって!」
ワッカを置いて祈り子の間の前で少し待つと、アヤが追い付いた。
「ベクレムはね、誰よりも熱心なエボンの信者だった。それこそ、自分の命なんか惜しくないくらいの。だから、エボンに裏切られていたことを知ったときの落胆は、大きかったと思う」
「それで、あんな態度を?」
「たぶん・・ね。」
本当の
姿が無くとも、羨望を集める友。
何処までもついて回る、友の名声。
長い刻の末に、情が嫉妬に変わったことを
祈り子の間には、召喚獣が待っていた。
「ヴァルファーレ・・」
懐かしく、悲しい声で、ユウナは呼んだ。
「召喚獣!?」
壁を伝って入ってきたワッカが驚きの声を上げる。
ワッカもルールーも、召喚獣が復活したことを知らない。
「ワッカ、下がって!危ないってば!」
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