Lv1 空を駆ける船
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カモメ団の愛機兼ホームのセルシウスは、他の飛空挺と外観が大きく異なっている。
船ではなく、地を走る2輪の
前後輪の下には防護壁が付いている。
その外観故か、海面や平地にも着水、着地出来る万能さだ。
1年半前、ザナルカンドの遥か北で発掘した船を、カモメ団が修理した。
ブリッジに入ると、無事にスフィアとリザルトプレートを取り戻したことをリーダーに報告する。
「ユウナん、楽しそうだったよね~」
「うん、誰かの楽しい気持ちが、流れ込んできたみたいな・・・」
ユウナがそう言うと、コンピューターを操作していた少年が振り返る。
「リザルトプレート使うと、そういうことあるし。スフィアに映ってる人の気持ち。入ってきちゃうみたいだし」
ーーーこの子はシンラ君。アルベド族の天才少年!この船の制御を一手に担っているすごい少年なんだよでも、小さい頃にお母さんを亡くしたからかな、アヤさんにとってもなついてるの。
「ドレスとか、ユウナんそっくりに変身出来るのは、どうして?」
・・
「あのスフィアに映ってる人の、想いがそうさせてるのかも。ユウナにそっくりな、誰かのとても強い想いーーーとか」
「なんか、危なくない?」
「何とも言えないし」
不安そうにリュックが訊くと、その不安を更に大きくすることをシンラは返す。
「お前がつくったんだろうが!」
「僕、まだ子どもだし」
咳払いがして、金髪モヒカンの青年が割り込んでくる。
「ユウナのダンス、俺も見たい!!」
「高いよ」
「そうなのか・・」
「本気?」
「ちがうのか!?」
ユウナの態度に一喜一憂している樣に、アヤは微笑む。
「随分、うまくなったわね」
ーーーねえ、アニキさん、覚えてる?リュックのお兄さん。
カモメ団のリーダーなんだよ。あのね、私ともっと話したいから、言葉を練習したんだって
それから、この飛空挺セルシウスを操縦する、ダチさん。
ダチさんは、アニキさんの幼馴染みで、2年前も一緒に飛んでたんだって。『知らなかった』って言ったら、ガッカリしてたよ。
ユウナは、少し離れた場所で傍観している黒髪の美女、パインに目をやる。
ーーー彼女はパイン。スフィアハンターの先輩っていうか、仲間だね。
アヤさんの紹介でカモメ団に入ったんだって。パインのことは、まだよくわからない。アヤさんも、スフィアハントをしている時に知り合ったんだって。
「どうしたんだ?」
「内緒」
パインの問いに、ユウナは肩を竦めて笑う。
「取り敢えず、今は情報待ちだ。なんか入ってくるまで、休んだらどうだ」
「そうしようか」
4人はエレベーターに乗り、居住区へ下りる。
「ユウナ、汗くさいわよ」
「え~」
「ユウナはシャワーだな」
「その間に、マスターになんか作って貰おうよ。暴れたらお腹がすいちゃった」
居住区へ入っていくと、食堂のカウンターの向こうからマスターが迎えた。
「みんな、おかえり~」
「ただいま、マスター」
ーーーハイペロ族のマスターさん。本当の名前は誰も知らなくて、勝手にそう呼んでるんだ。アニキさんに拾われて、飛空挺で働いてるんだって
「マスター、お腹すいちゃったよ。なんか作って~」
スツールに座ると、リュックはヘナヘナとカウンターに突っ伏した。
「私も。リュックよりは少なめに」
「何それ~もう~」
「私にはコーヒーを淹れて」
「わかったのね~」
賑やかな会話を聞きながら、ユウナは自分の部屋に入る。
汗だくになった服を脱ぎ捨てると、自動で衣服を洗うマキナに投げ入れる。
洗濯のあとに乾燥も出来る優れものだ。小さいながらも各個室にシャワーが設えてあり、住み心地は良かった。
熱いシャワーを浴びて食堂に顔を出すと、ちょうど料理が出来上がっていた。
「わぁ、美味しそう。マスター、私にも」
「は~い、わかったのね~」
ーーーきっかけは、キミに似た人が映っていたスフィアを見たから。
キミかもしれないし、似ているだけかもしれない。
他にもそんなスフィアがあるかもーーって、リュックたちのカモメ団に入ったんだ。
カモメ団っていうのは、スフィアハンターで。
スフィアハンターっていうのはーーーウフフ、こんな感じ!
今は、毎日元気にあちこち飛び回って、楽しいです!!
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