Lv3 因 よすが
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「ねえ、山を降りないで、このままザナルカンドへ行っちゃわない?」
山を降りて行くガリクたちロンゾ族を見送りながら、リュックが提案する。
このまま洞窟を抜けた方が、山道を歩かなくてすむからだ。
「そうだね、ザナルカンドに迎えに来てもらえばいいしーーそうしようか」
「シンラ君から、一応通信スフィア預かってて良かったわ」
ザナルカンド遺跡の入り口に通信スフィアを設置すると、イサールの姿を探す。
「いないねぇ」
「無事か確認しましょう」
「寺院の方かな」
想像通り、寺院の入り口にイサールを見つけた。
「イサールさん」
「ユウナ君」
イサールは顔をほころばせるが、すぐに不安げな表情になる。
「各地の寺院から、魔物が現れたそうだが・・何か聞いてないかい?」
「魔物は、祈り子さまの部屋から出て来ているんです」
「それは・・やりきれない話だね」
「ここはどうなんだ?」
「魔物は、相変わらずだね。増えも減りもしていない。でも、遺跡観光の方は・・・」
閑古鳥が鳴いている有り様に、苦笑いする。
「元気なのはサルばかりだね。シドさんも暫く前に姿を消したきり、帰ってこない」
「そうなんですか?」
「オヤジ、どこいったんだろ?」
「心配ね」
「ーーだから、僕がひとりでここを守っているんだ。さて、見回りの時間だ。では、僕はこれで」
「あ、はい。お気をつけて」
弱々しく手を振って去っていくイサールを見送り、飛空艇を呼んだ。
ブリッジで次の行き先を協議する。
「あとは、ベベルとビサイトとキーリカか」
「ベベルは、あんなことあったから、行きづらいねぇ」
「通信スフィアを設置したいから、寺院の前でいいから行きたいし」
「じゃあ、パアッと行って帰って来よっか」
その宣言通り、シンラとユウナはベベル寺院に続くブリッジを走った。
素早くスフィアを人目につかない場所に置く。
「設置完了だし」
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