Lv3 因 よすが
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雷平原から飛空艇に戻ると、ダチが待ちかねていた。
「ユウナ、ナギ平原の谷底からのSOSだ」
「ナギ平原の谷底?」
「ガガゼト山に近い場所にあるの」
パインの問いにアヤが答えると、リュックも思い出す。
「盗まれた祈り子さまがあった場所だね」
「寺院の魔物と何か関係があるかも」
「うん、行ってみよう」
ナギ平原に飛空艇を下ろし、谷底へ徒歩で移動した。
洞窟の前には、大勢の人たちが、疲れた顔でしゃがみこんでいる。ダチが事情を聞きに行く。
「青空公司が、洞窟探検ツアーを企画して、客を連れてきたんだとさ」
「青空公司?」
「シドさんとは別の、観光ツアーを専門に企画しているところよ」
「へぇ~」
「で、中に入ったら、いきなり魔物が出て来てーーまだ、中に取り残された人もいるそうだ」
正直に言うと、呆れたんだ
こんな所で遊ぶ方が悪いって
でもーーー
「お助け屋カモメ団にまかせなさい!!」
「そうこなくっちゃ、公司が相手だからな、料金はバッチリだ」
料金の交渉はダチに任せ、ユウナたちは救助に向かう。
ふた手に別れ、魔物を倒しつつツアー客を外に連れ出した。
「8、9、10人ーーと、これで全員・・だよね」
ツアーの責任者に確認をとると
「はい、本当にありがとうございました。もう、ここを商売に利用するのはやめにします」
と、青ざめた顔のまま、何度も頭を下げた。
一段落したところで、アヤが
「ユウナ、祈り子の間へ行ってみない?異変の原因が掴めるかも」
「はい」
4人は今一度、洞窟の中にある祈り子の間へ向かった。
祈り子の間には、ベベル寺院と同じように召喚獣が現れる。
「教えて下さい、何が起こっているんですか?」
ユウナの問いに答えることもなく、『ようじんぼう』は刀を抜く。
「問答無用ってわけか」
パインが剣を抜いた。
4人がかりで倒した後、やはり空いている穴をリュックは覗き込む。
「おーーーーい!!」
声は闇に吸い込まれ、反響すらしない。
「誰か返事したらどうするんだ?」
「ひえぇぇ~」
パインは軽いジョークのつもりだったが、リュックは腰を抜かした。
「やはり、何も判らずじまいね・・・」
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