Lv3 因 よすが
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
セルシウスは、ルカへ降り立った。
ルカの高台で、情報収集しに行ったダチを待つ。
街を見下ろすが、魔物はおろか揉め事ひとつなさそうだ。
「何か、平和そうだね」
「うん」
拍子抜けして街を見下ろしていると、ダチが戻って来る。
「ここには魔物は出て来ていないそうだ。お助け屋の出番なしだな。スフィアなんとかの大会だって、みんな浮かれてるぞ」
「スフィアなんとか?」
「スフィアブレイクよ。リンが発案したコインゲーム」
「へぇ~」
「こんな時じゃなければ、楽しめるのにな」
「そうね。でも、スピラに娯楽が増えるのは良いことだわ」
「で、どうする?」
「このままホバーでジョゼ寺院まで移動して、様子を見てみない?」
「じゃあ、セルシウスに情報が入ってないか、聞いてみるか」
セルシウスで留守番中のアニキに、無線で連絡する。
「魔物が出たらしいが、マキナ派からは『お助け屋お断り』の連絡が入ってる。何なんだ、あいつら。カモメ団無視か?」
「でも、一応様子を見に行かない?心配でしょ、リュック」
「あ、あ、あ、あたしは別に、心配なんか、ねぇ?」
しどろもどろにユウナに振ると、ユウナはにっこりして
「そうだね、行こうか」
と、リュックの背中を押した。
ジョゼ寺院に着くと、ギップルがあれこれ指示を出していた。こちらに気付くと、嬉しそうに手を上げる。
「よお、シドの娘!」
「リュックだって~」
クシャクシャと頭を撫でるギップルに、子供扱いされたリュックが抗議する。
「仲いいねぇ」
「昔、付き合ってた」
「えっ!?」
「何ゆってんのぉ!?」
顔を真っ赤にするリュックに、ギップルは笑う。
「ハハハ!いい反応するなぁ。悪いけど、今は発掘どころじゃないんだ」
「ここも出たんでしょ?魔物。退治してあげよっか?」
「魔物退治ねぇ。スフィアハンターは廃業?」
「休業。今は、お助け屋をしてるの。良かったら、私たちに任せてみません?」
小首を傾げるユウナに、リュックはアヤに囁く。
「ユウナん、商売上手になってきたね」
「ヤダね。もうシンの時代じゃないんだ。いつまでもアンタに頼ってちゃあ、カッコつかないってこと。自分の世話は自分でするさ」
「カッコつけ~」
「ヘヘッ」
「無理しないでね」
「あんたこそ」
「帰ろう」
魔物退治をしないのなら、もう用はないとパインは踵を返す。
立ち去ろうとする一行に
「あ、アヤ。後でデートの時間、知らせるな」
ギップルの放ったひと言に、3人は一斉にアヤを見る。
アヤは一瞬バツがわるそうに目線をはずした後
「冗談よ」
と、笑った。
.
