Lv2 永遠のナギ節
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「ここが、寺院の最下層よ」
「アヤさん、ヴェグナガンを知っているんですか?」
「ヴェグナガンについては、存在以外、何も知らないーーて言うか、わかっていないの。この先よ」
広いホールに足を踏み入れたアヤは、目を見張る。
「幻光虫?」
ゆらゆらと漂う夥しい光に目を奪われる。と、その時、ホールの中央から現れたのはーーー
「うそーー!!」
「何だッ!?」
「召喚獣だよ!」
「どうしてーー」
ベベル寺院で召喚士が授かれる、バハムートだ。だが、祈り子はもういない。
召喚獣も、いないはずーーー
攻撃体制をとるバハムートに、ユウナは両手を広げて叫ぶ。
「やめて!」
「やられたいのか!戦うしかないんだ!ユウナ!」
誰が貴方を召喚したの?
もう、祈り子さまはいないのに
どうして、戦うの?
誰のために、私たちに牙を向けるの?
「ファイガ!!」
アヤが放った炎が、バハムートを覆う。その炎ごと、パインの剣が切り裂く。
リュックとユウナも、パインに続いた。
どうしてかな
とてもーーキミに会いたいよ
「さっきはありがとう・・戦わなきゃ・・・だよね」
ユウナが礼を言うと、パインは少しすまなそうな顔をした。
バハムートが現れた場所のは、巨大な穴が空いている。穴と言うより、トンネルだ。
リュックは恐る恐る覗き込む。
「からっぽ・・」
「この穴、出来てすぐみたい」
「ホントに、ここにヴェグナガンがあったのか?」
パインの問いに、アヤは頷く。
「じゃあ、ヴェグナガンがやっちゃった?スゴいよこれ・・どこまで続いてるんだろ」
かなり地下へと降りた筈だが、まだまだ穴は深そうだ。
「あれぇ、ヴェグナガンは?」
背後で呑気な声が聞こえた。
「ないみたい」
「あたしにビビって、逃げやがったか」
「違うと思うよ」
ルブランはリュックの態度にムッとするが、すぐに気を取り直して
「早いとこヌージのダンナに報告しなきゃね。お前たち、情報収集だよ。しっかり撮っときな!」
「へい、お嬢!!」
スフィアで撮影を始めるウノーたちをよそに、ユウナたちは穴から目が離せないでいた。
「ヴェグナガン、本当にここにあったのか?」
・・・
「居たわ、ここにね」
「居た?」
私の体 震えてる
永遠のナギ節
それが 足元から崩れていくような気がしてーー
その時、ピーーと通信機の音が響き渡る。スイッチを入れると応答する間もなく、アニキが叫ぶ。
「ユウナ!緊急事態だ。早く戻れ。ダッシュダッシュ!!」
「何!?」
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