Lv2 永遠のナギ節
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「部屋数は多くないわ。しらみ潰しに探しましょう」
「何だろ、この部屋」
「男臭いね。ウノーかサノーの部屋じゃない?」
「散らかってるから、ウノーじゃない?」
「この部屋から見よっか」
部屋に入ると、スフィアはすぐに見つかった。
「これ、盗まれたヤツと違うんじゃない?」
奪われたのは、半分にかけたスフィアだ。しかし、気になる。
「見てみようか」
再生スイッチを入れる。
幻光虫が無数に漂う暗い場所が映し出される。おそらく地面だろう、何かが転がっている。
「えぇっと・・え~、アカギ隊員選抜、最終演習の生存者はありませんーーー以上」
「勝手にまとめるな。よく数えてみろ、死体が足りないだろうが。候補生3人と、記録係もいたはずだな」
転がっているのは死体のようだ。結構な数だ。アヤの顔が青ざめる。
「ってことは?」
「3+1で、生存者は?」
そこへ、僧官の衣を纏った者が現れる。顔はわからない。
「死に損ないは4人だ。わかっているな」
「・・・やれやれ」
「何か言ったか?」
「いーえ、とんでもございません」
そこで、映像は終わっていた。
「今の、ウノーとサノーの声だよね」
「僧官もいたね。ベベル寺院かな。気味悪い場所・・・こんなとこ、あるんだ」
「スカだな」
「次の部屋に行きましょ」
アヤはユウナたちを促し、隣の部屋を探す。しかし、スフィアはなかった。更にその隣に移動する。その部屋は、キチンと整理整頓されている。
「この部屋は、サノーっぽいよね」
「うん、ヌージに渡しちゃったのかなーーあった!」
「あった!」
「え?」
リュックとパインの声が同時に上がった。しかし、視線は別々の場所を見ている。
視線の先には、割れたスフィアが二つ。その二つのスフィアを手に取ると
「なるほどね、割れたスフィアなんて、どうして盗ったのか不思議だったんだけど」
「アイツら、スフィアの片割れを探してたんだね」
「大当たり~♪」
「人の部屋を漁るなんて、お行儀の悪い娘さんたちだ」
いつの間にか、ルブランたちが入り口を塞ぐように立っていた。ユウナたちの目的を探っていたのだろう。
「そっちだって、あたしらの飛空挺、勝手に入ったでしょー!」
「お嬢の命令だからいいんだよ」
「何それ!」
「さんざん苦労して集めたんだよ、ヌージのダンナのためにね。指一本触れさせるもんかい。お前たち、やっちまうよ!」
「へい、お嬢!!」
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