Lv1 空を駆ける船
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ショータイム 1
抜けるような青空の下ーーールカのポートには沢山の船が犇めいていた。
その船から降りた大勢の人で、街中もごった返している。
たまたまルカに商用で訪れていた男は、一緒にいる仕事仲間に不思議そうに訊ねる。
「なあ、今はブリッツの試合はないよなぁ。なんでこんなに賑わってるんだ?」
「なんだ、お前知らないのか?コンサートがあるんだよ」
「コンサート?誰の?」
「ユウナ様だよ」
「ユウナ様!?」
貴賓席に座っているアヤは、懐かしくスタジアムを見渡した。
ここに来るのは、2年ぶりだ。ここは、アーロンと際会し、ユウナが永遠のナギ節を宣言した場所。
他にも、思い出が有りすぎてーーー
ルカを訪れることはあっても、スタジアムに足を踏み入れることはなかった。
暫し感傷に浸っていると、照らしている照明が、中央に集まり、スタジアムは暗闇に包まれた。
すぐさま、奈落から仄かに照らされた舞台がせり上がってくる。
暗闇に一瞬途切れた歓声が、再び沸き上がる。
「始まるわねーー」
そう呟いた時、イヤホンからリュックが囁いた。
『ユ・リ・パーーミッション、スタート!』
仄暗いステージの中央に、ユウナが俯き加減に佇んでいる。
すぐに、ライトが左右からユウナを照らす。ふたつのライトが重なった一際眩いステージで、ユウナは顔を上げ、華麗にターンした。
すると、いつも着ていた白い上着に清楚な花柄の袴が、光りに包まれた後、白いフリルのついたドレスに変化した。
左側を覆うようにドレープを長くつけているが、その下の黒のレースのミニスカートとショートパンツがセクシーだ。
ユウナの回りを、奏者の乗った小型のホバーが飛んでいる。
そういえば、舞台装置の開発もアルベドが携わっているとリュックが言っていたことを、アヤは思い出した。
「へぇ・・あれがそうなんだ。今日のユウナはいつもより色っぽいって言ったら、ユウナ怒るかな?」
オペラグラスでマジマジと見ながら、アヤは笑う。
ユウナが歌い始めると、背後にダンサーが現れる。体躯のいいダンサーを従えて踊る様は、なかなかどうして圧巻だ。
どんな曲調が演奏されるかわからなかったリュックは、思いがけないアップテンポの曲に自然に身体が揺れている。
気分良くリズムをとっていると、固いものが肩を叩く。
「もう、何?」
振り向いて睨み付けると、警棒を持った警備員が仁王立ちしていた。
「ヤバッーー」
拘束しようとする警備員を、下からのパンチでのけ反らせる。
そのまま2発お見舞いして警備員をのすと、近づいて来たホバーに飛び乗った。
驚く奏者を蹴り落とし、ホバーを奪い取る。そのままパインを探すと、彼女も警備員を回し蹴りでのしたところだった。
リュックはパインをホバーに乗せ、ステージに近づく。
歌い終わったユウナは、腰でリズムをとりながら2人に笑顔を向ける。
「あれ、返しなさいよ!」
リュックの命令口調を、ユウナは鼻で笑う。
「ふん!お前たち、アタシのステージで踊っていきな」
「ついてこれるかな」
剣を構え、パインはユウナの前に立つ。
観客たちは、これもコンサートの演出だと思っているのか、ユウナに盛んに声援を送っている。
襲いかかってきたバックダンサーを軽くあしらうと、歓声は更に大きくなる。
「まだまだ踊り足りないな」
パインの言葉に、ユウナは満足したように笑う。
「残念、ここで終演さ」
言い終わると同時に、飛んでいたホバーがユウナを連れ去った。
「待て~!!」
「追いかけるよ」
.
抜けるような青空の下ーーールカのポートには沢山の船が犇めいていた。
その船から降りた大勢の人で、街中もごった返している。
たまたまルカに商用で訪れていた男は、一緒にいる仕事仲間に不思議そうに訊ねる。
「なあ、今はブリッツの試合はないよなぁ。なんでこんなに賑わってるんだ?」
「なんだ、お前知らないのか?コンサートがあるんだよ」
「コンサート?誰の?」
「ユウナ様だよ」
「ユウナ様!?」
貴賓席に座っているアヤは、懐かしくスタジアムを見渡した。
ここに来るのは、2年ぶりだ。ここは、アーロンと際会し、ユウナが永遠のナギ節を宣言した場所。
他にも、思い出が有りすぎてーーー
ルカを訪れることはあっても、スタジアムに足を踏み入れることはなかった。
暫し感傷に浸っていると、照らしている照明が、中央に集まり、スタジアムは暗闇に包まれた。
すぐさま、奈落から仄かに照らされた舞台がせり上がってくる。
暗闇に一瞬途切れた歓声が、再び沸き上がる。
「始まるわねーー」
そう呟いた時、イヤホンからリュックが囁いた。
『ユ・リ・パーーミッション、スタート!』
仄暗いステージの中央に、ユウナが俯き加減に佇んでいる。
すぐに、ライトが左右からユウナを照らす。ふたつのライトが重なった一際眩いステージで、ユウナは顔を上げ、華麗にターンした。
すると、いつも着ていた白い上着に清楚な花柄の袴が、光りに包まれた後、白いフリルのついたドレスに変化した。
左側を覆うようにドレープを長くつけているが、その下の黒のレースのミニスカートとショートパンツがセクシーだ。
ユウナの回りを、奏者の乗った小型のホバーが飛んでいる。
そういえば、舞台装置の開発もアルベドが携わっているとリュックが言っていたことを、アヤは思い出した。
「へぇ・・あれがそうなんだ。今日のユウナはいつもより色っぽいって言ったら、ユウナ怒るかな?」
オペラグラスでマジマジと見ながら、アヤは笑う。
ユウナが歌い始めると、背後にダンサーが現れる。体躯のいいダンサーを従えて踊る様は、なかなかどうして圧巻だ。
どんな曲調が演奏されるかわからなかったリュックは、思いがけないアップテンポの曲に自然に身体が揺れている。
気分良くリズムをとっていると、固いものが肩を叩く。
「もう、何?」
振り向いて睨み付けると、警棒を持った警備員が仁王立ちしていた。
「ヤバッーー」
拘束しようとする警備員を、下からのパンチでのけ反らせる。
そのまま2発お見舞いして警備員をのすと、近づいて来たホバーに飛び乗った。
驚く奏者を蹴り落とし、ホバーを奪い取る。そのままパインを探すと、彼女も警備員を回し蹴りでのしたところだった。
リュックはパインをホバーに乗せ、ステージに近づく。
歌い終わったユウナは、腰でリズムをとりながら2人に笑顔を向ける。
「あれ、返しなさいよ!」
リュックの命令口調を、ユウナは鼻で笑う。
「ふん!お前たち、アタシのステージで踊っていきな」
「ついてこれるかな」
剣を構え、パインはユウナの前に立つ。
観客たちは、これもコンサートの演出だと思っているのか、ユウナに盛んに声援を送っている。
襲いかかってきたバックダンサーを軽くあしらうと、歓声は更に大きくなる。
「まだまだ踊り足りないな」
パインの言葉に、ユウナは満足したように笑う。
「残念、ここで終演さ」
言い終わると同時に、飛んでいたホバーがユウナを連れ去った。
「待て~!!」
「追いかけるよ」
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