Lv2 永遠のナギ節
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そこまで黙って聞いていたアヤが、ヌージを睨む。
「どうして、あのスフィアの映像を知ってるの?」
「アヤ、久しぶりだな。スフィアハンターなんて、子供じみたことをしているとは思わなかったよ」
「解析しないと見られないほど劣化しているスフィアの映像を、あなたはいつ見たの?」
「俺としては、船での続きがしたいんだが」
「はぐらかさないで」
噛み合わない会話をする2人を、皆は黙って見ている。口を挟みようがなかったからだ。
その時、ダチが持っている通信機が鳴る。通信機を見たダチは、青い顔で声を張り上げる。
「おい、セルシウスから緊急信号だ。カモメ団、すぐ戻るぞ!」
ガタガタと忙しなく立ち上がると、会議室を後にする。
ヌージは、立ち去ろうとするアヤの腕を掴む。
「探していた男とは、逢えたのか」
「ーー逢えたわ」
「死んだ男の方がいいのか」
「ーーそうよ」
顔を見ずに答えると、彼の腕を振り払い出ていった。
「死にたがりも、本物の死人には敵わないか・・・」
セルシウスに戻ると、マスターが船底で出迎える。
「侵入者だ~よ。なんか盗られた?調べ中~」
30分前に警報器が作動したと、マスターはアニキに告げる。シンラはお宝ーースフィアの保管室を調べる。
「見事にかっぱわられたし。ザナルカンド遺跡で見つけた、壊れたスフィアだね」
「壊れたスフィアを?」
手に入れたスフィアは、先日、新エボン党に売り払っていたし、キーリカにあったスフィアは、今しがたヌージに渡した。
残っていたのは、半分欠けた、スフィアだけだった。
「あんなもの、わざわざ盗みにきたの?」
首を捻っていると、ダチが
「おい、賊のヤツ。代わりに、こんなもの残していきやがった」
ピンクのハートが描かれたスフィアが、これ見よがしにブリッジの中央に置いてあったらしい。イヤな予感しかしないが、スフィアを再生してみる。するとーー
ルブランが、勝ち誇ったら顔でブリッジに立っていた。
いつもリーダーが、全員を召集するときに立つ場所だ。
アニキの目がつり上がる。
「ざま~みな、カモメ団。このルブラン様と張り合おうなんて、1000年早いよ!」
アーハッハッハッと高笑いすると、両隣にいるウノーとサノーも嘲るように笑った。
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