Lv2 永遠のナギ節
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その日の夕刻、アヤはグアドサラムのトーブリの事務所を訪ねた。
「トーブリ」
「おや、アヤさんにカモメ団の皆さん。どうしたんです?お揃いで」
「実はーー」
用件を説明すると、トーブリは頷いた。
「ういうい、いいですよ、お貸ししましょう。彼らのリハーサルも兼ねてね」
「ありがとう」
夜ーー
マスターが腕によりをかけた料理と、滅多に出さない上等な酒を手に、海に浮かぶセルシウスの甲板で宴会は始まった。
「カンパーイ!!」
グラスを鳴らし、乾杯するとアニキとダチは一気に飲み干した。
すると、みるみる内にアニキの顔は真っ赤に染まる。
「アニキ~弱いんだから、そんな飲み方すると悪酔いするよ」
「そうだぞ」
アニキを諫めながら、ダチはすでに手酌で2杯目をついでいる。こっちはアニキと違い、まったく顔に出ていない。俗に言う、ザルだ。
「うるさ~い、ほっとけ」
目の前に座るユウナに、アニキはご機嫌だ。
「まぁ、いいじゃない。たまには」
その間も、トーブリから借りてきた楽隊は、お喋りの邪魔にならない程度に音楽を奏でている。
ひとしきり宴会が進むと、待ち兼ねたアニキがユウナを促す。
「ユウナ、そろそろ、唄ってくれ」
「うん!」
アニキとダチとシンラの3人で作った特設ステージで、リザルトプレートを使いルブランがユウナに変身した『歌姫』の姿になる。
『歌姫』の命名はシンラだ。
ユウナが気持ち良く数曲歌うと、今度は
「はいは~い!あたしも歌いた~い!」
「俺も歌うぞ~!!」
リュックとアニキがステージに上がる。
入れ替わりでステージを下りたユウナは、アヤの隣で暫くリュックたちの歌を聞いていたが、ソッと傍を離れると、機体の端で膝を抱えて座り込む。
「レンって、誰よ・・・」
キーリカの寺院から見つかったスフィアに映っていた、君に似た男性が呟いた名前。
どこの誰かも、男なのか女なのかもわからないけど
「なんか、ムカツク」
ユウナは立ち上がると、手を握りしめ、海に向かって叫ぶ。
「レンって誰だっつーの!!!」
スッキリしたと振り向くと、全員が驚いて自分を見ていた。それに臆することなく
「もう寝ます」
そういい放つと、スタスタと行ってしまう。
「あ・・はい・・・」
「おやすみ・・・」
取り残された面々は、呆気にとられて見送った。
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